孝霊天皇伝承もある大和六処御県神社の一つ、秋祭りには巨大なだんじり
[住所]奈良県橿原市十市町1
[電話]0744-23-1857

十市御縣坐神社(とおちのみあがたにますじんじゃ、十市御県坐神社)は、奈良県橿原市十市町にある神社。参拝すれば、御朱印を頂ける。

『延喜式神名帳』にある「十市御縣坐神社(大和国・十市郡)」に比定される式内社(大社)。近代社格では村社。

主祭神は豊受大神市杵島姫命を配祀する。

天平3年(730年)の正倉院文書『大倭国正税帳』に「十市御県神戸」とあり、奈良時代以前からの古社。

高市葛木、十市、志貴、山辺(別所 | 西井戸堂)、曾布(添:三碓 | 歌姫)の、大和の六か所の御縣の一つで、それら御縣神社(大和六処御県神社、大和国六御県神社)の一つ。

社伝では、孝霊天皇記に見える十市県主の祖である大目を御祭神とする。

十市県主五十坂彦の娘である五十坂媛は第6代孝安天皇の皇后で、別名は押媛、忍坂媛。また、大目の娘である細媛命は第7代孝霊天皇の皇后。

創建年代などについては不詳。古くから皇室の御料地であり、天皇に献上するための蔬菜を栽培する神聖な菜園の霊を祀った。

大和国六御県神社の一座として朝廷からの尊厳が篤く、天安3(859)年1月27日、神階は従五位上に進み、神封が充てられる。

醍醐天皇の御代、延喜の制には大社に列し、祈年、月次、新甞の案上、官幤に預かる。江戸時代には十三社大明神(十三所大明神)とも称された。

例祭は5月5日、10月15日。10月の秋祭りには巨大なだんじりが練り歩く。

【ご利益】
五穀豊穣、財運、商売繁盛
十市御縣坐神社 - 孝霊天皇伝承もある大和六処御県神社の一つ、秋祭りには巨大なだんじり
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十市御縣坐神社の御朱印