米良神楽(めらかぐら)
種別1:民俗芸能
種別2:神楽
公開日:銀鏡神社の大祭(毎年12月12-16日)
指定日:1977.05.17(昭和52.05.17)
都道府県:宮崎県
所在地:銀鏡神社(西都市銀鏡地区)

米良神楽(銀鏡神楽)は宮崎県西都市銀鏡地区の銀鏡神社に伝えられ、宮崎県で最初に国の重要無形民俗文化財に指定された、採物神楽である。

銀鏡は急峻な山地に囲まれ、古くから山間斜面を伐り開いて雑穀などを収穫する焼畑が行われてきた。

焼畑耕作は山から出没する鳥獣の被害がおびただしく、人々の生活は農耕と共に狩猟も重要な要素となった。米良神楽の特徴に狩法神事があるが、これは古くからの重要な生活要素が表現されたものと言える。

銀鏡神社は、霊峰龍房山を御神体とし、山岳信仰を中心として発展した神社である。大祭は12月12日門注連祭に始まり、13日には注連作り及び星祭り、14日は前夜祭(夜を徹しての神楽奉納)、15日が本殿祭、16日はししば祭りそして六社稲荷祭が行われる。

米良神楽は銀鏡神社の大祭に拝殿の前の広場に特設された舞台で行なわれる。神楽の始まる前に「お面迎え」があり、五柱の神が迎えられる。

続いて「星の舞」「清山」「花の舞」「地割」「鵜戸神楽」「鵜戸鬼神」「西宮大明神」「幣指」「宿神」「三宝稲荷大明神」「初三舞」「六社稲荷」「神崇」「荘厳」「柴荒神」「一人劔」「繩荒神」「繩神楽」「衣笠荒神」「神和」「若男大神」「大神神楽」(伊勢神楽)「手力男命」「戸隠明神」「住吉」「室の神」(杓子面舞)「火の神舞」(おきえ)「鬼神」(こすかし面)「獅子舞」「白蓋鬼神」(あまほめ)「笠取鬼神」「鎭守」「狩法神事」(ししとぎり)「神送り」の三十三番が奉奏される。

採物神楽の一つで、地方的特色の顕著なものである。

保護団体名:銀鏡神楽保存会
重要無形民俗文化財「米良神楽」 - 焼畑耕作と関連する狩法神事に特徴のある採物神楽
【関連記事】
銀鏡神社 - 米良神楽で知られ、ニニギに傷つけられたイワナガが遠くに放り投げた鏡が御神体
宮崎県の重要無形民俗文化財 - 都道府県別に整理