方違神社（ほうちがいじんじゃ）は、大阪府堺市堺区北三国ヶ丘町にある神社。参拝すれば、御朱印を頂ける。当社の名物であるちまきをあしらったオリジナルの御朱印帳がある。

近郷では「ほうちがいさん」と称され、方違え、方災除けの神として知られる。

御祭神は、八十天万魂神（やそあまよろずみたまのかみ）を天神地祇とし、素盞嗚尊、三筒男大神を住吉大神とし、息気長足姫命をも併せ、四柱を総称して方違幸大神（かたたがえさちおおかみ）とする。

社伝では、第15代応神天皇の時代に天神地祇ほか三座を祀り、方違大依羅神と号し、この社を方違宮と称したとされる。

社地は摂津、河内、和泉の境の三国山（現在は三国ヶ丘と称される）にあり、三令制国のいずれにも属さない地、方位のない地であるとして、古くから方位、地相、家相などの方災除けの神社として信仰を集めてきた。

現在でも、転勤、結婚などでの転宅や海外旅行などの際に祈願する参拝者が多い。自分の在所から出かけていく先の方位についてのお祓いをしてもらい、清めの御砂を頂いて、自分の家の四方に撒く。

古くから方除けには当地の埴土を包んだちまき（粽）を奉ったことから、厄除守に御札のほか御砂、ちまきがある。例大祭は粽祭（ちまきまつり）とも呼ばれ、5月31日に斎行される。

神宮寺の向泉寺は永正年間（1504年-1521年）に焼失し、のち堺市街地に再建された。明治40年（1907年）に泉北郡向井村の氏神社である向井神社を合祀している。

向井神社の御祭神は向井大神で、第16代仁徳天皇、第17代履中天皇、第18代反正天皇、菟道稚郎子命（うじのわきいらつこ、第15代天皇の皇子であり、皇太子）、百済王仁（菟道稚郎子命の学問の師）の総称。

また、水天宮ほか十三柱の神も合祀している。末社として、稲荷社、神明社、八幡社がある。正月三が日の初詣は多くの参拝客で賑わう。

当社殿は男乃宇刀神社が下の宮を合祀した際、その下の宮の社殿を譲渡されたとされるが、現在建て替え中であるという。

【ご利益】
転勤、結婚などでの転宅や海外旅行、方違え、方災除けの神（公式HP）

【関連記事】
・神社の創建年代 - 神代から、神武・神功・継体、そして昭和期まで、主な神社を順に並べた
・［日本全国］初詣で人気の神社、その人出は？　参拝者数ランキング | 大阪府 | スサノヲ
・大阪府の神社 - 本サイトに掲載されている神社で、大阪府に鎮座している神社の一覧