重要無形民俗文化財「えんぶり」と「八戸三社大祭」で有名な奥南総鎮守
[住所]青森県八戸市長者1-6-10
[電話]0178-22-1769

長者山新羅神社(ちょうじゃさんしんらじんじゃ)は、青森県八戸市長者にある神社。近代社格では県社。重要無形民俗文化財の「八戸のえんぶり」や「八戸三社大祭の山車行事」で有名。八戸市内では櫛引八幡宮と並び厚く崇敬を集める。参拝すれば、「奥南総鎮守」とある御朱印を頂ける。

素佐嗚尊と新羅三郎源義光命を主祭神に、愛宕権現や稲荷大神を相殿に祀る。

長者山には古くから様々な祭祀が行われていたらしく、八戸藩初代藩主南部直房によって虚空蔵菩薩が勧請され「祇園」と俗称された堂祠を前身とする。

新羅神社としては延宝6年(1678年)に二代藩主直政が藩家の守護と領内の五穀豊穰と領民の安穏、無病息災を祈念する祈願所として山上に南部氏の遠祖である新羅三郎義光命(源義光)を勧請、「三社堂」または「虚空蔵堂」と号した。

以後、八戸藩奥南鎮守として歴代藩主から尊崇され、また造営事業などは藩直営で行わる例とされた。元禄7年(1694年)に社殿の改築がなされたが、文政10年(1827年)にも八代藩主信真によって再改築が行われており(現社殿)、この時には桜の馬場を開設して例祭に打毬を奉納するようになった。

明治初期の神仏分離に伴い、明治2年(1869年)に社号を「新羅神社」と改めて郷社に列し、同14年の明治天皇の東北巡幸に際して行幸があり、騎馬打毬が天覧に供された。後に県社へ昇格し、昭和51年(1976年)に現社号に改称した。

「八戸のえんぶり」は2月17日。予祝芸能の一種で、八戸市一帯で行われるが、当社のものが特に有名。現在は伊勢の神宮(伊勢神宮)の祈年祭に合わせる形で現行日に改められた。

「八戸三社大祭の山車行事」で知られる例祭は8月2日。例祭後、境内の桜の馬場で打毬の奉納が行われる。騎馬で行う「騎馬打毬」と馬を用いない「徒打毬」があり、「加賀美流騎馬打毬」としても県無形民俗文化財に指定されている。

八戸三社大祭は、上記例祭も含む、市内に鎮座する龗神社神明宮との合同の祭礼として7月31日から8月4日にかけて斎行され、8月1日から3日にかけては三社の神輿渡御と山車の市内巡行が行われる。

【ご利益】
厄除け、商売繁盛、家内安全、無病息災など
長者山新羅神社 - 重要無形民俗文化財「えんぶり」と「八戸三社大祭」で有名な奥南総鎮守
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