唐津くんちの曳山行事(からつくんちのひきやまぎょうじ)
種別1:風俗慣習
種別2:祭礼(信仰)
公開日:毎年11月2日-4日
指定日:1980.01.28(昭和55.01.28)
都道府県:佐賀県
所在地:唐津神社(唐津市)

一般に唐津のおくんちとして親しまれている唐津くんちの曳山行事は、佐賀県唐津市の唐津神社の秋祭りとして行われ、唐津曳山と称する豪華な作り物の風流が引きまわされる。

古くは宝暦13年(1763年)に傘鉾山が奉納されたという記録があるが、現存する14台の曳山のうち、もっとも古いのが文政2年(1819年)に作られた刀町の赤獅子である。

これらの製作については、当時刀町に住んでいた石崎嘉兵衛が、伊勢詣りの途次、京都の祇園祭を見て帰り、この赤獅子の曳山を作ったと言い伝えられている。

その後、各町で獅子、兜、鯛、飛龍などの曳山が作られ、14台を数えるようになった。

京都祇園祭の山鉾や各地に伝えられる屋台とは形態の異なる、一閑張りによる巨大な作り物の曳山がでるのが特色で、我が国の祭礼行事の代表的なものの一つとして重要である。

博多おくんち(福岡市博多区)や長崎くんち(長崎県長崎市)と並ぶ日本三大くんちとされる。

保護団体名:唐津曳山取締会
重要無形民俗文化財「唐津くんちの曳山行事」 - 京都祇園祭の影響も、独自形態の屋台
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