八女福島の燈篭人形(やめふくしまのとうろうにんぎょう)
種別1:民俗芸能
種別2:渡来芸・舞台芸
公開日:毎年秋分の日を含む3日間
指定日:1977.05.17(昭和52.05.17)
都道府県:福岡県
所在地:八幡宮(福島八幡宮)
毎年秋に福岡県八女市で上演されるからくり人形芝居。同市本町にある八幡宮(福島八幡宮)の放生会の際、奉納される。八女福島の燈籠人形などとも。
放生会に奉献された作りもの灯籠に端を発するといわれるが、大阪豊竹座の浄瑠璃筆頭作者であった松延甚左衛門、からくり人形史上著名なからくり儀右衛門などが関係して、今日見るような精巧で他に見られない独特の奏法による人形芝居になった。
八幡宮の境内に3層2階建ての仮設の屋台を設置して上演される。現在2基の屋台が伝承されており、演目によって使い分けられる。
屋台の2階は三味線等の演奏場所になっており、1階が舞台である。舞台の下から操作される下遣い人形と、舞台横から操作される横遣い人形があり、操作する人間の姿を観客に見せない。
横遣いの人形は主に舞台後方の橋の上で演技する。横遣いの人形のうち押し棒で操作される人形による橋渡り等を特徴とする。
からくり人形以外に動かない飾り人形が置かれる。また、舞台前方の左右に後見役と呼ばれる幼児が座る。
八幡宮は柳川藩の支城で1620年に廃城となった旧福島城の城跡で境内に土手がある。屋台はこの土手と参道をはさんだ位置に設置される。
土手の斜面には丸石が置かれており、この斜面および土手の上面と参道が観客席として使われる。 屋台は、高さ8メートル 巾14メートル、奥行6メートル。
現在「薩摩隼人国若丸厳島神社詣」「吉野山狐忠信初音之鼓」「玉藻之前」「春景色筑紫潟名島詣」の4つの演目が順次公演されている。
からくり人形が最も技巧化し、盛行をみた江戸時代のおもかげをよくとどめるとともに、下遣いのほかに、左右楽屋から突き棒を使っての横遣いの操法があり、またそれが組立屋台で行われる点など全国的に唯一といってよい特色を示している。
保護団体名:文化財福島燈篭人形保存会
【関連記事】
・福岡県の重要無形民俗文化財 - 都道府県別に整理
種別1:民俗芸能
種別2:渡来芸・舞台芸
公開日:毎年秋分の日を含む3日間
指定日:1977.05.17(昭和52.05.17)
都道府県:福岡県
所在地:八幡宮(福島八幡宮)
毎年秋に福岡県八女市で上演されるからくり人形芝居。同市本町にある八幡宮(福島八幡宮)の放生会の際、奉納される。八女福島の燈籠人形などとも。
放生会に奉献された作りもの灯籠に端を発するといわれるが、大阪豊竹座の浄瑠璃筆頭作者であった松延甚左衛門、からくり人形史上著名なからくり儀右衛門などが関係して、今日見るような精巧で他に見られない独特の奏法による人形芝居になった。
八幡宮の境内に3層2階建ての仮設の屋台を設置して上演される。現在2基の屋台が伝承されており、演目によって使い分けられる。
屋台の2階は三味線等の演奏場所になっており、1階が舞台である。舞台の下から操作される下遣い人形と、舞台横から操作される横遣い人形があり、操作する人間の姿を観客に見せない。
横遣いの人形は主に舞台後方の橋の上で演技する。横遣いの人形のうち押し棒で操作される人形による橋渡り等を特徴とする。
からくり人形以外に動かない飾り人形が置かれる。また、舞台前方の左右に後見役と呼ばれる幼児が座る。
八幡宮は柳川藩の支城で1620年に廃城となった旧福島城の城跡で境内に土手がある。屋台はこの土手と参道をはさんだ位置に設置される。
土手の斜面には丸石が置かれており、この斜面および土手の上面と参道が観客席として使われる。 屋台は、高さ8メートル 巾14メートル、奥行6メートル。
現在「薩摩隼人国若丸厳島神社詣」「吉野山狐忠信初音之鼓」「玉藻之前」「春景色筑紫潟名島詣」の4つの演目が順次公演されている。
からくり人形が最も技巧化し、盛行をみた江戸時代のおもかげをよくとどめるとともに、下遣いのほかに、左右楽屋から突き棒を使っての横遣いの操法があり、またそれが組立屋台で行われる点など全国的に唯一といってよい特色を示している。
保護団体名:文化財福島燈篭人形保存会
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