「便乗商法えげつない」嵐ファンの聖地・大野神社、メンバー柄バウムクーヘン販売で批判 - サイゾーウーマン
人気アイドルグループ「嵐」の聖地として多くの参拝者が訪れる大野神社(滋賀県栗東市荒張)に、喫茶コーナー兼売店「大野cafeアプリ」が2015年7月31日にオープンしました。画像は、その動きを「便乗商法えげつない」と報じたサイトの画像(出典:サイゾーウーマン)。

同神社は「嵐」のメンバーと名前が同じであることなどからファンに注目され、昨年度の参拝者数は約20万人と市内随一のにぎわう施設となったと言います。

しかし最近は参拝者も減少、次の一手として喫茶コーナー兼売店となったようです。栗東芸術文化会館さきら内のカフェ「アプリ」(同市綣2丁目)と共同で商品化したバウムクーヘンなどを販売します。

大野バウムのパッケージは全5種類で、青で模様が描かれた「大野神社ご神紋柄」をはじめ、黄色の「宮柄」、「桜柄」(赤)、「松柄」(紫)、「葉柄」(緑)と、嵐カラーとお揃い。

神社を中心とした町おこしとなると、鷲宮神社(埼玉県久喜市)とアニメ『らき☆すた』が知られています。

しかし、大野神社は特にジャニーズ事務所と契約しているわけではなく、「嵐」の名称などが使えるわけでもなく、いわば便乗となってしまい、一部のファンからは批判も出ているようです(参考)。

神社境内にカフェというのは、全国的に見れば、最近では珍しくなくなってきていますし、参拝後に一服、というのもよいと思います。

ただ、参拝者(ファン側)に立てば、なぜ大野神社にお参りするのか、それはカフェの品ぞろえや、ご利益も特に感じられないスイーツが目当てなのではなく、あくまでもコンサートの当選祈願。

つまり、参拝者(ファン側)の願望としては神社にご神徳を発揮していただき、極めて狭き門と言われる「嵐」のライブやコンサートにより多く行ける、当選できることが目的なわけです。

ファンではない方から見れば身勝手なお願いかもしれないですし、一部では不謹慎ともとらえられるかもしれませんが、ファンの方々はそれこそ必死で、藁にもすがりたい思いでしょうし、日本の信仰の歴史から考えれば、必ずしも的外れな祈願でもないと思います。

「ブームはきっかけ。このチャンスを生かしていきたい」(禰宜・大宮さん)というのであれば、神社側としては、便乗と言われるような手法ではなく、独自路線で、そうした参拝者(ファン側)のニーズに少しでも近づけるような、ファンファーストな、オリジナリティ溢れる取り組みが求められるのかな、と思います。

それこそ、栗東市の大野神社は「嵐」神社として最も有名でありながら、全国的に見て、交通の便が極めてよい、というわけではないので、全国津々浦々の「嵐」ファン向け(とは大ぴらに言えない)にスマホやアプリを通じて必勝・当選祈願ができる仕組み、とか。

スマホでお祓いが話題になったばかりではあるのですが(オリジナリティなし?)。

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