4年ごとの「白間津のオオマチ行事」、901年勧請・創建の古社
[住所]千葉県南房総市千倉町白間津335
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日枝神社(ひえじんじゃ)は、千葉県南房総市千倉町白間津にある神社。近代社格では村社。

4年ごとに開催される「白間津の大祭」が重要無形民俗文化財「白間津のオオマチ行事」として指定されていることで知られる。

御祭神は大山咋命(おおやまくいのみこと=オオヤマクヒノカミ)。第60代醍醐天皇の延喜元年(901年)、岩戸大納言義勝が京都より勧請して創建と伝わる。

岩戸大納言義勝は不詳。勧請元は松尾大社(京都市西区)か。往古は「日ノ宮」「山王大権現」などとも。

御祭神は農業の神として昔より氏子の崇敬が篤く、特に平安朝より伝承されたとする五穀豊穣の祈願、雨乞の「ささら祭」がササラ踊りとして現在の「白間津の大祭」につながっている。

社殿は瓦葺で、拝殿高梁の親子龍の彫刻、拝殿柱の振返獅子、象鼻などの彫刻は、房総の名工である初代後藤義光の籠彫りで、義光の作中でも稀に見る傑作として知られる。

【ご利益】
地域の氏神。農業神、五穀豊穣、財運
日枝神社(白間津) - 4年ごとの「白間津のオオマチ行事」、901年勧請・創建の古社
【参考文献】
・千倉町史編さん委員会編『千倉町史』(1985年、千倉町)「第4章 信仰と宗教」p.556
・千葉県神社名鑑刊行委員会編『千葉県神社名鑑』(1987年、千葉県神社庁)「安房支部」p.863

【ご協力】
南房総市教育委員会

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