戸畑祇園大山笠行事(とばたぎおんおおやまがさぎょうじ)
種別1:風俗慣習
種別2:祭礼(信仰)
公開日:毎年7月13日-15日
指定日:1980.01.28(昭和55.01.28)
都道府県:福岡県
所在地:北九州市戸畑

戸畑祇園大山笠行事は、福岡県北九州市の戸畑の祇園祭で行われる行事である。飛幡八幡宮、菅原神社、中原八幡宮の祭り。

14日当日、東大山笠、西大山笠、中原大山笠、天籟寺大山笠の4基の各山笠が、各山笠が所属する神社の神霊を奉じて練る。

昼は台上に12本の幟を立て、前面に前花、背面に見送りを飾り、台の周囲に金銀糸の幕を張りめぐらした幟大山笠として、勇壮な囃子にのって若者たちにより担がれて市中を練り回る。

夜になると、大山笠に309個の提灯を積み重ねて飾り、提灯大山笠に姿をかえ、囃子に乗って練る。

幟大山笠に和して区内各地区から子ども山笠も多く出る。

この行事の次第は、7月13日に山笠の組立、飾り付けが始まり、14日正午に各山笠が八幡神社に集合し、祭典を行い、神霊移しの儀がある。

そして大山笠とこれに供奉する子ども山笠が海岸にお潮井取りに出発する。夕方になると提灯大山笠の競演が行われる。15日は各山笠が地区内を流れがきする。

この行事は、昼は幟大山笠、夜は提灯大山笠の豪華絢爛たる流れがきが行われるもので、規模が大きく、内容にも特色があり、我が国の祭礼行事の代表的なものの一つとして重要である。

保護団体名:戸畑祇園大山笠振興会
重要無形民俗文化財「戸畑祇園大山笠行事」 - 4基の山笠の豪華絢爛たる流れ
【関連記事】
飛幡八幡宮 - 鎌倉期の創建、江戸期には黒田家の祈願所、戸畑祇園大山笠で知られる
枝光八幡宮 - 仲哀天皇の熊襲征伐に社号由来、北九州市の八幡地名の起源、枝光祇園山笠
菅原神社(戸畑区) - 道真が左遷途上に宿をとった天籟寺、境内には天神の水
10年に一度、九州全体で宇佐神宮の勅祭が祝賀ムード、続いてすぐに香椎宮でも勅祭へ
福岡県の重要無形民俗文化財 - 都道府県別に整理