「東京のへそ・子育て厄除八幡さま」、源頼義による創建
[住所]東京都杉並区大宮2-3-1
[電話]03-3311-0105

大宮八幡宮(おおみやはちまんぐう)は、東京都杉並区大宮にある八幡を祀る神社。参拝すれば、御朱印を頂ける。

江戸八所八幡宮の一社で、近代社格では府社、現在は神社本庁の別表神社。スローガンは「東京のへそ・子育て厄除八幡さま」。

御祭神は、品陀和気命(八幡神)、帯中津日子命息長帯比売命で、合わせて八幡三神という。

現在当宮がある一帯は大宮遺跡とされ、東京都内で初めて方形周溝墓が発掘された地としても知られる。当社創建以前よりの聖地であることが分かる。

前九年の役の時、この乱を鎮めよとの勅命をうけた鎮守府将軍・源頼義は、奥州に向かう途中、武蔵国で空に八条の白雲が棚引いているのを見た。

これを源氏の白旗が翻ったかのように見た頼義は「これは八幡大神の御守護のしるしである」と喜び、これを吉兆とし、乱を鎮めた暁には必ずこの地に神社を構えることを誓って、武運を祈り出陣した。

頼義は、乱を平定した後の康平6年(1063年)に、八条の白雲を見た地に石清水八幡宮の分霊を祀り、当社を創建した。

貞治元年12月17日(1363年1月10日)、地元の阿佐ヶ谷氏は熊野権現の檀那であり、当宮の住僧は先達だったと推定されている。

天正19年(1591年)に徳川家康から社領30石を寄進された。また、結城秀康の夫人である清涼院により、社殿が造営された。

江戸時代の敷地は境内を除いて6万坪におよび、境内末社7社(大宮天満宮、大宮稲荷神社、三宝荒神社、若宮八幡神社、御嶽榛名神社、白幡宮、多摩清水社)の他、境外に谷中稲荷神社があり、2町離れた堀之内に別当寺の大宮寺があった。

明治維新後、そのうちの3万5000坪が押収された。昭和56年(1981年)、それまでの大宮八幡神社を改めて現社号とした。境内社の大宮天満宮は、東京の天神さま32社の一社。

周辺の地名の由来ともなった神社で、大宮氷川神社秩父神社とともに武蔵国三大宮と総称される。武蔵国八幡一之宮とも。

境内には弓道場「振武殿」や二つの茶室(「神泉亭」「通仙庵」)のほか、頼義の子である源義家が後三年の役からの帰途に植えたという巨松や、徳川家光が植えたという山つつじ(「山照らし」)がある。

春の大祭が5月3日-5日にわかば祭りとして執り行われる。秋の大祭が大宮八幡祭りで、9月第3月曜日(敬老の日)の前の土・日曜日に行われる。

区内の堀ノ内熊野神社などを兼務している。なお、同名の神社が兵庫県三木市本町にある。

【ご利益】
幸せ子育て、安産、縁結び、厄除開運(公式HP
大宮八幡宮(杉並区) - 「東京のへそ・子育て厄除八幡さま」、源頼義による創建
【関連記事】
武蔵国三大宮 - 東京・埼玉で「大宮」と呼ばれるほどの大規模さや強盛を誇った三神社
江戸八所八幡宮 - 将軍家からの崇敬、江戸・東京を代表する八つの八幡宮・八幡神社
東京の天神さま32社 - 東京梅風会の会員、リアルタイムの天神信仰の拠点、有力天満宮
[日本全国]初詣で人気の神社、その人出は? 参拝者数ランキング | 東京都 | 応神天皇

『日本の神社全国版(107) 2016年 3/1 号 [雑誌]』 - 源氏の祈りに由来する東京の八幡宮
東京都の別表神社 | 別表神社とは? - 神社本庁に属する神社の現代版官国幣社
東京都の旧府社 | 府県社とは? - 旧県社(縣社)・旧府社、その都道府県の中で有力な神社
東京都の神社 - 本サイトに掲載されている神社で、東京都に鎮座している神社の一覧
大宮八幡宮(杉並区)の御朱印