二宮神社（にのみやじんじゃ）は、静岡県湖西市にある神社。『延喜式神名帳』にある「大神神社（遠江国・浜名郡）」に比定される式内社（小社）の論社。遠江国二宮で、近代社格では郷社。浜名湖の西南岸に鎮座する。

御祭神は大物主神（オオモノヌシ）。

創建は第三十代敏達天皇2年（573年）。当初は式内社名通り、大神神社（おおみわじんじゃ）と称した。美和氏が祀ったものとされる。

長徳元年（995年）に大和国より数多の勾玉が錦の袋に入って飛来してきたので、それを御神宝とし、大和大明神と改める。「飛神曲玉」とも。

「飛神曲玉」について、『遠江国風土記伝』には、「飛神之御像石也、宝玉也、曲玉也、此玉非時飛散、飛集、其色五彩、有二細穴一」とあり、また、数が増減するという伝承があるという。

創建から以上までで、大神神社（奈良県桜井市）との強いつながりがうかがえる。

永正15年（1518年）、領主中山正心が社頭を寄進、今に伝わる。さらに京都吉田殿より二宮の神号を賜り、二宮大明神と改称、この際に現社号になったと思われる。

徳川三代将軍家光より朱印高4石5斗を拝領している。明治6年に郷社に列した。

境内社には、風宮、津嶋、八幡、楠、稲荷、太郎社、稲荷社、白山社、社宮司社がある。

御祭神は大物主神ではあるが、『平成祭データ』によれば、大己貴命（オオクニヌシ）と同神とし、須佐之男之命（スサノヲ）の子とする。そのため、国土開発、諸産業発展の神様として知られ、縁結び、健康安全、智徳の守護神として多くの人々に敬われてきた。

『平成祭データ』では、国造りの功により「大国主命」とも「国造之大神」とも「大物主命」とも呼ばれるようになった、としている。なお、遠江国二宮には他に、磐田市の鹿苑神社がある。

御神宝の勾玉は古来「飛神様」として全国に知られ、20年ごとの遷宮式の渡御の際の荒潮による「勾玉禊の儀」の後の御開帳は、全国津々浦々より参詣する人が後を絶たない。

男性アイドルグループ「嵐」（ジャニーズ事務所）のメンバー二宮和也の名前を冠する神社の一つ。嵐神社として有名なのは兵庫県神戸市の同名神社。

式内社「大神神社」の論社としては他に、大神山八幡宮（湖西市大知波）、一宮神社（西市場村）、神明神社（湖西市白須賀）などがある。

【ご利益】
国土開発、諸産業発展の神、縁結び、健康安全、智徳の守護神（静岡県神社庁）

【関連サイト】
・嵐神社 - 男性アイドルグループ「嵐」のメンバーの名前などと関連のある日本全国の神社

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