山伏と姫のラブロマンス伝承、地元に崇敬され続ける古社
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[住所]佐賀県伊万里市南波多町原屋敷1116
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大野神社(おおのじんじゃ)は、佐賀県伊万里市にある神社。近代社格では無格社。御祭神は大山祇神応神天皇。大野岳の八合目、標高320メートルの大野集落の東はずれに鎮座する。

別名を大野岳大権現とも。大野岳の南向きのこんもり茂った古木の自然林に包まれた広い境内に、神殿と拝殿、一段下に西向きの籠り堂がある。

縁起によると、中国地方の武将、吉川某が、幼少の頃に熊野山で修業を積んで山伏となり、常言坊と名乗って宇の木(宇木か)に居住した。

奥州立髪大権現の分霊を勧請した際、岸岳領主(岸岳城、波多氏か。12-15世紀ごろのことと思われる)の娘(姫君)の難病を救った。

領主も感激深く帰依し、社務料として田地八町歩を寄進し、また姫君を常言坊の防守とした。やがて男子が生まれ、成長後は当坊の住職となった。

天正11年(1583年)9月、波多三河守の寄進によって、現在地に権現社を建立した。文禄3年(1594年)に波多家没落後、寄進田は没収され、祭祀が困難になった。

そこで御祭神は一時周防国(山口県)の圓秀寺に移り、間もなく佐賀本庄村に遷った。しかし、神霊はこれを嫌って大野岳に戻り遷座した。

原屋敷村では、慶長16年(1611年)、大野岳の現在地に社殿を建立し、神霊を迎えた。

例祭は10月16日。境内には文政10年(1827年)建立の産八幡、保食大神、竹生島大明神の石の祠が祀ってある。

なお、頭部に鳩を乗せた石像や、三猿の焼き物、灯ろう、狛犬の石像などもある。

平成22年4月、創立四百年祭を迎えるにあたり、原屋敷区民氏子78世帯全員の総意のもと、老朽化した拝殿を改修した。合わせて本殿の一部も改修している。

境内の自然林とあわせて、大野岳から井出野盆地を見下ろすと、八幡岳、眉山、大陣岳の中腹から頂上までが白一色の霧の中から突き出て見える、いわゆる雲海が鑑賞できる場合がある。当社南側の「しあわせ公園広場」付近。

男性アイドルグループ「嵐」(ジャニーズ事務所)のリーダー大野智の名前を冠する神社の一つ。嵐神社として有名なのは滋賀県栗東市の同名神社

【ご利益】
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大野神社(伊万里市) - 山伏と姫のラブロマンス伝承、地元に崇敬され続ける古社
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