綾子踊(あやこおどり)
種別1:民俗芸能
種別2:風流
公開日:隔年(西暦偶数年)の8月下旬か9月上旬の日曜日(超レア:次回は2016年)
指定日:1976.05.04(昭和51.05.04)
都道府県:香川県
所在地:仲多度郡まんのう町(旧 仲南町佐文)

綾子踊(あやこおどり)は、香川県仲多度郡まんのう町(旧 仲南町佐文)に伝わる民俗芸能である。風流の一種で、雨乞いの祈願をその本旨とした念仏踊風のものである。

ある旱魃の年、弘法大師がこの村の「綾」という女性に雨乞いの踊りを教えて竜王の祠の前で踊らせると、急に空が曇って雨が降り出したと伝えられ、以来、旱魃のときにはこの踊りを奉納して雨乞いをしたという。

現在は、2年に1度、8月下旬か9月上旬の日曜日に佐文の加茂神社に奉納される。

踊りは、まず朝日山の竜王祠前で演じられ、次いで加茂神社前で行う。

その次第は、長刀持と棒持が踊場の中央で口上を述べて踊り、次に芸司の口上のあと子踊、大踊、側踊の組が並んで踊る。

曲目には、「水の踊」「四国踊」「綾子踊」「忍びの踊」など十二曲があり、それぞれの小歌に合せて踊を展開する。

その芸態に初期歌舞伎踊風の面影を遺している。

似た名称の国の重要無形民俗文化財に、新潟県柏崎市女谷の黒姫神社の祭礼で舞われる「綾子舞」がある。

保護団体名:佐文綾子踊保存会
重要無形民俗文化財「綾子踊」 - 香川の雨乞い踊り、初期歌舞伎踊風の面影遺す
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