岩国行波の神舞(いわくにゆかばのかんまい)
種別1:民俗芸能
種別2:神楽
公開日:7年に一度の年期神楽、毎年10月14日に小神楽(超レア:次回は2019年)
指定日:1979.02.03(昭和54.02.03)
都道府県:山口県
所在地:岩国市行波

岩国行波の神舞は、山口県岩国市行波(ゆかば)に近世以前から伝承され、地元の人々によって奉納されている神楽である。地元(行波地区)での呼称は、神舞(かんまい)もしくは神楽(かぐら)。

周防に伝承される神楽の一つで、7年に一度執行される年期神楽である。毎年10月14日に小神楽として荒玉社境内でその一部が上演されるが、7年目の大きい神楽の時には、錦川の川原に赤松の柱9本で約8メートル四方の神殿を建て、屋根を藁のこもで葺いて中央に天蓋を飾る。

さらに神殿より約二十五メートル川上に、非常に高い赤松を一本立て、八関の舞の時に、この松柱に登る曲芸的な舞を演じる。

曲目には、荘厳(神殿入り)、六色幸文祭、諸神勧請、注連灑水、荒霊豊鎮、真榊対応内外、日本記、天津岩座、弓箭将軍、三宝鬼人、五竜地鎮、愛宕八幡、八関の舞、湯立、火納があるが、このうち八関の舞以下は、7年目の神楽の時だけに演じられる。

保護団体名:岩国行波の神舞保存会
重要無形民俗文化財「岩国行波の神舞」 - 7年に一度の年期神楽では神殿を築造
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