秋の高山祭で有名な、八幡大神・熱田大神・香椎大神を祀る八幡
[住所]岐阜県高山市桜町178
[電話]0577-32-0240

櫻山八幡宮(さくらやまはちまんぐう、桜山八幡宮)は、岐阜県高山市にある神社。近代社格では県社、現在は神社本庁の別表神社

秋の例祭は、春の日枝神社(高山市)の例祭とともに、日本三大山車祭かつ日本三大曳山祭の一つである高山祭として知られ、国の重要無形民俗文化財「高山祭の屋台行事」に指定されている。

八幡大神(第15代応神天皇)を主祭神とし、相殿に熱田大神(日本武尊命熱田神宮)・香椎大神(第14代仲哀天皇とその皇后である神功皇后香椎宮)を祀る。

第16代仁徳天皇65年、飛騨国に二つの顔を持つ宿儺(すくな)という賊が現れ、それを討伐するために派遣された難波根子武振熊命が、戦勝祈願のために先代の応神天皇を祀ったのに始まると伝える。

であれば、宇佐神宮に先立つ八幡ということになる。この創祀は下呂市の久津八幡宮とも共通している。

また、聖武天皇が諸国に設けた護国八幡だという説もあり、当社でも聖武天皇の御世に「数百本の桜樹が花を競い境内はいっそう整えられたとも言われる」としている。いわゆる飛騨国の国府八幡宮

大永年間(1521年-1527年)に京都の石清水八幡宮より改めて勘請したが、戦乱の時代が続き、境内は一時荒廃した。

江戸時代に金森氏が当地の領主となった時に再興、氏神として当社を保護し、宮川以北の住民を氏子とした(宮川以南が日枝神社)。別当は八幡山長久寺だった。

明治時代に長久寺は離され、八幡神社に改称し、大正時代に県社になる。現社号の名は戦後からという。

明治の頃まで放生会が盛んに行われていたが、一時中断されていた。平成14年(2002年)に復興し、今では毎年8月16日に斎行される。

境内社に、秋葉神社、天満神社、稲荷神社、琴平神社、照前神社がある。宮川朝市のはずれに平成14年(2002年)建立の鉄製、高さ20.45メートルの大鳥居がある(神社の鳥居、高さランキング)。

境内に高山祭屋台会館(旧 高山屋台会館)があり、秋の高山祭(10月9日、10日)に実際に曳き出される屋台が通年展示されている。

【ご利益】
安産祈願、家内安全、商売繁盛、合格祈願、病気平癒、交通安全など(公式HP
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