陵付近にフツヌシ一柱を祀る、二座の名神大社の論社の一つ
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[住所]大阪府柏原市国分東条町27
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杜本神社(もりもとじんじゃ)は、大阪府柏原市にある神社。

延喜式』巻9・10神名帳 畿内神 河内国 安宿郡「杜本神社二座」に比定される式内社(名神大社・月次新嘗)の論社。近代社格では無格社。

御祭神は経津主命。『延喜式』神名帳には二座とあり、合致しない。

創立年代は不詳。明治40年(1907年)12月25日、国分神社(柏原市国分市場1-6-35)に合祀され、その境内社となった。

昭和47年(1972年)3月、旧地に社殿が再興された。国分神社内の境内社として、森本神社(杜本神社)も現存している。

式内社「杜本神社」は、第10代崇神天皇の時代、経津主命の14世の孫の伊波別命(いわわきのみこと)が、祖神・経津主神の陵墓のある地に住み、経津主神を祀ったのが起源であるという。

ただし、伊波別命は現存資料にほとんどその名を示さない。また、フツヌシの陵墓の所在についても、明確にされたことはない。

『延喜式』神名帳に名神大社として記されるほか、『延喜式』ではさらにその祭礼が「杜本祭」として記載され、内蔵寮の幣使が参向していた。

天正年間(1573年-1593年)、織田信長の高屋城攻めの際、兵火によって社殿・社宝を失い、天正14年(1586年)、豊臣秀吉に社領を没収され衰微した。

式内論社として、羽曳野市に同名神社があるほか、国分神社の境内社として現存している森本神社も参考とされる場合がある。

【ご利益】
武道、交渉事
杜本神社(柏原市) - 陵付近にフツヌシ一柱を祀る、二座の名神大社の論社の一つ
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