フトダマを祖神とする忌部氏の総氏神、安房神社の名称にも影響
[住所]奈良県橿原市忌部町字一ノ道153
[電話]-
天太玉命神社(あめのふとたまのみことじんじゃ)は、奈良県橿原市忌部町にある神社。
『延喜式神名帳』にある「太玉命神社四座(大和国・高市郡)」に比定される式内社(名神大社・月次新嘗)。近代社格では村社。
当地は現在も地名を「忌部」と称するように古代氏族・忌部氏の本拠地であり、忌部氏の祖神である天太玉命を祀る当社は、その氏神として崇敬されてきた。
国史では、貞観元年(859年)には従五位上の神階に叙せられているほか、貞観10年(868年)には飛鳥神の四裔神の記載がある。また『延喜式神名帳』にも四座とされている。
御祭神は、天太玉命、天太玉命の御子神である大宮売命、豊石窓命・櫛石窓命の四柱。
忌部氏は朝廷の祭祀を司る氏族であったが、同じ祭祀氏族の中臣氏の権勢に押され、平安時代以降は目立った事績は見られず衰微した。
嘉吉元年(1441年)の興福寺官務牒疏に当社の記載があり、「太玉命社」として興福寺の配下に属し、神宮寺の蓮光寺もあったとされるが、江戸時代に入り衰微したものと見られている。
近世に入り、当時「春日社」を称していた当社を、松下見林が神名帳に見える「天太玉命神社」に比定して『太玉命社記』を著した。
明治になり、近代社格制度において村社に列した。
安房国一宮である安房神社は、安房の忌部氏の氏神で、『延喜式神名帳』には「安房坐神社」と記されるが、この「坐」は総氏神の当社を意識しての記載とされている。
【ご利益】
氏神。産業振興、商売繁盛、学力向上

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天太玉命神社(あめのふとたまのみことじんじゃ)は、奈良県橿原市忌部町にある神社。
『延喜式神名帳』にある「太玉命神社四座(大和国・高市郡)」に比定される式内社(名神大社・月次新嘗)。近代社格では村社。
当地は現在も地名を「忌部」と称するように古代氏族・忌部氏の本拠地であり、忌部氏の祖神である天太玉命を祀る当社は、その氏神として崇敬されてきた。
国史では、貞観元年(859年)には従五位上の神階に叙せられているほか、貞観10年(868年)には飛鳥神の四裔神の記載がある。また『延喜式神名帳』にも四座とされている。
御祭神は、天太玉命、天太玉命の御子神である大宮売命、豊石窓命・櫛石窓命の四柱。
忌部氏は朝廷の祭祀を司る氏族であったが、同じ祭祀氏族の中臣氏の権勢に押され、平安時代以降は目立った事績は見られず衰微した。
嘉吉元年(1441年)の興福寺官務牒疏に当社の記載があり、「太玉命社」として興福寺の配下に属し、神宮寺の蓮光寺もあったとされるが、江戸時代に入り衰微したものと見られている。
近世に入り、当時「春日社」を称していた当社を、松下見林が神名帳に見える「天太玉命神社」に比定して『太玉命社記』を著した。
明治になり、近代社格制度において村社に列した。
安房国一宮である安房神社は、安房の忌部氏の氏神で、『延喜式神名帳』には「安房坐神社」と記されるが、この「坐」は総氏神の当社を意識しての記載とされている。
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