杉野原の御田舞(すぎのはらのおんだまい)
種別1:民俗芸能
種別2:田楽
公開日:隔年(西暦偶数年)の2月11日(超レア:次回は2016年)
指定日:1987.12.28(昭和62.12.28)
都道府県:和歌山県
所在地:有田郡有田川町(旧 清水町)杉野原

杉野原の御田舞(すぎのはらのおんだまい)は、和歌山県有田郡有田川町(旧 清水町)杉野原に伝わる民俗芸能。

旧清水町は、高野山への街道や竜神往来など山岳遍路の宿場町として古くから栄え、多くの文化財や伝統的な民俗芸能を残しているところである。

御田舞は、古くは当川といわれた有田川沿いの9ヶ村に伝来した田楽から変化した農耕予祝行事であり、杉野原の御田舞は、中世からの舞殿がここにのみ残っている雨錫寺阿弥陀堂で、隔年の2月11日に公開される。

春田打ちから籾摺りまでの20数通りの稲作の生産過程を、舅が婿に教えるとして演じものである。

冒頭には、屈強な男達が褌姿で肩を組み、太鼓を打ち、唄囃子に合わせ揉み合い押し合いして舞う、勇壮な「裸苗押し」が展開される。

また、日本全国に伝承されている御田のほとんどが田植で終わるといわれ、収穫までの全生産過程を演じる例はめずらしく、かつらぎ町の「花園の御田舞」とともにこの地方特有の貴重なものである。

保護団体名:杉野原の御田の舞保存会
重要無形民俗文化財「杉野原の御田舞」 - 舅が婿に教える、勇壮な「裸苗押し」
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