【日刊】日本の城
名称:宇和島城(うわじまじょう)
別称:鶴島城、板島城、丸串城

史跡:国の史跡
国宝:-
重文:天守

住所:愛媛県宇和島市丸之内1丁目
日本100名城:第83番
  - スタンプ:宇和島城天守
宇和島城(うわじまじょう)は、伊予国(今の愛媛県宇和島市)にあった、江戸期には宇和島藩の藩庁などにも機能した日本の城である。中世期にあった板島丸串城の跡に藤堂高虎によって築かれた近世城郭。

現存天守で、築城年は941年(天慶4年)であり、廃城年は1871年(明治4年)である。天守の築造年は、1666年(寛文6年)である。主な築城者は橘遠保で、主な改修者は藤堂高虎、伊達宗利である。

標高74メートル(80メートルとも)の丘陵とその一帯に山頂の本丸を中心に囲むように二ノ丸、その北に藤兵衛丸、西側に代右衛門丸、藤兵衛丸の北に長門丸(二ノ丸とも)を中腹に配置し、麓の北東に三ノ丸、内堀で隔てて侍屋敷が置かれた外郭を廻らせる梯郭式の平山城。

東側に海水を引き込んだ水堀、西側半分が海に接しているので「海城(水城)」でもある。

現在見られる、天守などの建築は伊達氏によるものであるが、縄張そのものは築城の名手といわれた藤堂高虎の創建した当時の形が活用された。

五角形平面の縄張り「空角の経始(あきかくのなわ)」は四角形平面の城と錯覚させる高虎の設計で、現に幕府の隠密が江戸に送った密書には「四方の間、合わせて十四町」と、誤って記された。当時の築城術でこのようなからくりを用いた城は他にはなかった。

本丸天守から、原生林の中を抜ける間道が数本あり、西海岸の舟小屋、北西海岸の隠し水軍の基地などに通じていた。高虎の築城術の秘法が、見事に生かされた城だった。

城を囲む五角形の堀は、高虎の後の大名にも代々受け継がれたが、現在は堀も海も埋め立てられている。

日本の歴史公園100選「城山公園」に選ばれている。

キャラクター(ゆるキャラ)は、伊達にゃんよである。関連情報はこちらのサイトに詳しい。
宇和島城 伊予国(愛媛県宇和島市) - サムネイル写真
【関連サイト】
宇和島城【宇和島市観光協会】

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