【日刊】日本の城
名称:犬山城(いぬやまじょう)
別称:白帝城

史跡:-
国宝:天守
重文:-

住所:愛知県犬山市犬山北古券65−2
日本100名城:第43番
  - スタンプ:城郭内
犬山城(いぬやまじょう)は、尾張国(今の愛知県犬山市)にあった、江戸期には犬山藩の藩庁などにも機能した日本の城である。

現存天守で、築城年は1469年(文明元年)であり、廃城年は1871年(明治4年)である。天守の築造年は諸説あるが、1601年(慶長6年)など。主な築城者は織田広近で、主な改修者は織田信康である。

木曽川沿いの高さ約88メートルほどの丘に築かれた平山城である。

別名である白帝城は、木曽川沿いの丘上にある城の佇まいを長江流域の丘上にある白帝城を詠った李白の詩「早發白帝城」(早に白帝城を発す)にちなんで、荻生徂徠が命名したと伝えられる。

前身となる砦を織田信長の叔父・織田信康が改修して築いたものを、さらに石川貞清(光吉)が改修し、現在のような形となった。

この際の建築用材は金山城の建物の一切を解体移築したという「金山越」の伝承がある。

江戸時代には尾張藩の付家老が入城し、成瀬正成以来、成瀬氏九代が明治まで城主として居城とした。

現存する天守が建てられた年代については天文期説、慶長期説などがあるが、現在のような姿となったのは成瀬正成が改修した1617年(元和3年)ごろである。

2004年まで、城主であった成瀬氏が個人所有する文化財であったが、成瀬正浩氏の妹・成瀬淳子氏が財団法人犬山城白帝文庫を設立して理事長に就任し、個人所有でなくなった。

美しい日本の歴史的風土100選「名勝木曽川、日本ライン、国宝犬山城と城下町」に選ばれている。

キャラクター(ゆるキャラ)は、わん丸君である。関連情報はこちらのサイトに詳しい。
犬山城 尾張国(愛知県犬山市) - サムネイル写真
【関連サイト】
国宝犬山城

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現存天守
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・犬山城 尾張国(愛知県犬山市)
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