第1回沼津市議会定例会一般質問 - 高尾山古墳の保存を巡って
静岡県沼津市の都市計画道路「沼津南一色線」の建設予定地にあり、市が墳丘などを取り壊す方針を決めた高尾山古墳(同市東熊堂(くまんどう)、前方後方墳、古墳時代前期の3世紀半ば)の保存を求める市内の三団体が2015年6月16日、浅原和美市議会議長に古墳を現状のまま残すことを要望する陳情書を提出しました。静岡新聞が報じています。画像は、沼津市議会の一般質問の一部(出典:沼津市)。

市議会の質問日程でも最初にあり、2015年6月17-19日で質疑されるようです。

報道では、栗原裕康市長は同日の定例会見で、「やみくもに道路建設を強行することはない。文化財保護との両立を目指す」と語ったようです。

報道からだけではなかなかニュアンスがつかめませんが、2015年5月29日の毎日新聞では、

「既に生活道路などで遺跡は一部破壊されている。学術的価値だけではなかなか難しい」
「相当大きな犠牲と多大な税金を払わなければならない。それでも保存すべきだという考えには疑問がある」
「学術的価値が高いことは会長声明以前から存じている」
「今後、驚天動地の発掘があれば、やみくもに強行するつもりはない」

とは少しトーンが変わっているような気もします。

以上の発言をもとに、本サイトでは、「損得勘定」と題して記事化したのですが。

引き続き推移を見守り続けたいと思います。

インターネットでの署名はこちらから。まだまだこれからです。

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