通称「笛吹神社」、火の神、笛・音楽の神を祀る式内名神大社
[住所]奈良県葛城市笛吹448
[電話]0745-62-5024
葛木坐火雷神社(かつらきいますほのいかづちじんじゃ)は、奈良県葛城市笛吹(旧新庄町笛吹)にある神社。
『延喜式神名帳』にある「葛木坐火雷神社二座(大和国・忍海郡)」に比定される式内社(名神大社・月次相嘗新嘗)。近代社格では郷社。
通称は笛吹神社(ふえふきじんじゃ)。境内に日露戦争で政府から与えられたロシア製大砲が残る。
当社のもともとの御祭神は火雷大神。『古事記』にもある黄泉の国の伊邪那美神の体に生じた、大雷、火雷、黒雷、拆雷、若雷、土雷、鳴雷、伏雷の八雷神のこと。
ただし、火産霊神あるいは火之迦具土神のことともされる。また、『延喜式神名帳』宮中大膳職坐神三座の一つ火雷神社と同神、あるいは当社から勧請されたともいわれる。
笛吹神社の御祭神が天香山命(あめのかぐやま)で、邇藝速日命の子。
大日霊貴尊、高皇産霊尊、天津彦火瓊瓊杵尊、伊古比都幣命(いいしつべのみこと)を配祀する。伊古比都幣命は『出雲国風土記』に見える飯石社御祭神。
社伝では、創建は神代とも初代神武天皇の御代とも伝える。文献の初出は『文徳天皇実録』の仁寿2年(852年)4月、正三位の神階を授けるという記述。
ただし、『日本後紀』延暦15年(796年)に上野国の「那波郡火雷神」(現 火雷神社)を官社と為すという記事があり、その勧請元が当社ではないかと考えられている。
『日本三代実録』によれば貞観元年(859年)正月27日に従二位の神階を授けられた。社伝では、平安時代に社勢が衰え、当地にあった笛吹神社の末社になったと伝える。
笛吹神社は、当地を拠点とした笛吹連によって作られた神社とみられる。御祭神の天香山命は笛吹連の祖神。本殿の背後に古墳(笛吹神社古墳群)があり、笛吹連の祖・櫂子の父である建多析命の墓であると伝えられている。
明治7年(1874年)、笛吹神社の末社であった火雷社を笛吹神社に合祀し、社名を式内社名である現社号に改め、郷社に列した。
一時期、やはり式内社である「爲志神社」を相殿に合祀していたが、後に復社した。
2月11日に御田植祭が行われる。葛城に春の訪れを告げる早春の祭礼。広庭にてお田植え神事が行われ、その後餅まきが行われる。
7月17日は夏越祭。十二振提灯を捧げ持った氏子達が伊勢音頭を歌い囃しながらお参りする。広庭にいくつもの提灯を並べ立てる様子は幻想的。『かつらぎ太鼓保存会』の奉納演奏などがある。
11月15日が鎮火祭。古式にのっとって、火切りで火をおこし、火に感謝し、また火の用心を祈る神事が行われる。
【ご利益】
火の神、火防、笛・音楽の神(公式HP)

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[電話]0745-62-5024
葛木坐火雷神社(かつらきいますほのいかづちじんじゃ)は、奈良県葛城市笛吹(旧新庄町笛吹)にある神社。
『延喜式神名帳』にある「葛木坐火雷神社二座(大和国・忍海郡)」に比定される式内社(名神大社・月次相嘗新嘗)。近代社格では郷社。
通称は笛吹神社(ふえふきじんじゃ)。境内に日露戦争で政府から与えられたロシア製大砲が残る。
当社のもともとの御祭神は火雷大神。『古事記』にもある黄泉の国の伊邪那美神の体に生じた、大雷、火雷、黒雷、拆雷、若雷、土雷、鳴雷、伏雷の八雷神のこと。
ただし、火産霊神あるいは火之迦具土神のことともされる。また、『延喜式神名帳』宮中大膳職坐神三座の一つ火雷神社と同神、あるいは当社から勧請されたともいわれる。
笛吹神社の御祭神が天香山命(あめのかぐやま)で、邇藝速日命の子。
大日霊貴尊、高皇産霊尊、天津彦火瓊瓊杵尊、伊古比都幣命(いいしつべのみこと)を配祀する。伊古比都幣命は『出雲国風土記』に見える飯石社御祭神。
社伝では、創建は神代とも初代神武天皇の御代とも伝える。文献の初出は『文徳天皇実録』の仁寿2年(852年)4月、正三位の神階を授けるという記述。
ただし、『日本後紀』延暦15年(796年)に上野国の「那波郡火雷神」(現 火雷神社)を官社と為すという記事があり、その勧請元が当社ではないかと考えられている。
『日本三代実録』によれば貞観元年(859年)正月27日に従二位の神階を授けられた。社伝では、平安時代に社勢が衰え、当地にあった笛吹神社の末社になったと伝える。
笛吹神社は、当地を拠点とした笛吹連によって作られた神社とみられる。御祭神の天香山命は笛吹連の祖神。本殿の背後に古墳(笛吹神社古墳群)があり、笛吹連の祖・櫂子の父である建多析命の墓であると伝えられている。
明治7年(1874年)、笛吹神社の末社であった火雷社を笛吹神社に合祀し、社名を式内社名である現社号に改め、郷社に列した。
一時期、やはり式内社である「爲志神社」を相殿に合祀していたが、後に復社した。
2月11日に御田植祭が行われる。葛城に春の訪れを告げる早春の祭礼。広庭にてお田植え神事が行われ、その後餅まきが行われる。
7月17日は夏越祭。十二振提灯を捧げ持った氏子達が伊勢音頭を歌い囃しながらお参りする。広庭にいくつもの提灯を並べ立てる様子は幻想的。『かつらぎ太鼓保存会』の奉納演奏などがある。
11月15日が鎮火祭。古式にのっとって、火切りで火をおこし、火に感謝し、また火の用心を祈る神事が行われる。
【ご利益】
火の神、火防、笛・音楽の神(公式HP)

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