奈良県王寺町、創建1200年、大社を思わせる作りを残す式内名神大社
[住所]奈良県北葛城郡王寺町畠田5-12-1
[電話]0745-77-5069 - 志都美神社

火幡神社(ほばたじんじゃ)は、奈良県北葛城郡王寺町にある神社。現在の管理は香芝市今泉の志都美神社が行っている。

『延喜式神名帳』にある「火幡神社(大和国・葛下郡)」に比定される式内社(名神大社・月次新嘗)。近代社格では村社。

御祭神は、天児屋根命息長帯比売命誉田別命玉依姫命天照皇大神

社伝によると平安時代前期の大同元年(806年)に創建。創建当時の御祭神は、火之戸幡姫命(ほのこはたひめのみこと)で、布を織る人々の信仰の対象であり、神社附近には布織集落が多かったという。

当時多くの神社は武人の神であったのに対し、火幡は生活に密着した産業新興祈願の神であり、広く庶民の信仰を集めた。

境内の広さ、神を祀る拝殿への参道等、大社を思わせる作りであり、貞観元年(859年)正月には従五位を授けられている。

現在の本殿は神明造りの三間社で屋根は桧皮葺であるが、創建当時は朱塗りの社殿で緑に映え、荘厳なものであっただろうと思われるという。

広大な敷地に摂社・若宮神社がある。戦国時代に五穀豊穣の神などが合祀され、現在の御祭神(天押雲根命)となっている。

石燈籠にあるように、近世には正八幡宮と称したようで、畠田大黒垣内の白山姫神社、現奈良県香芝市尼寺の厨神社を摂社としていたと伝える。

また、現拝殿は南西方の明神山にあった大日孁貴(おおひるめむち)を祀った神社から移築したという。

【ご利益】
ファッション・アパレル、厄除け、学業成就、五穀豊穣
火幡神社 - 奈良県王寺町、創建1200年、大社を思わせる作りを残す式内名神大社
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