三
浜松市の鈴木康友市長は2015年6月12日、遠州(静岡県)、東三河(愛知県)、南信州(長野県)からなる三遠南信地域で盛んな民俗芸能について、本年度から文化庁が始めた「日本遺産」への登録を目指す意向を明らかにしました。首長が大々的に日本遺産認定を目標に掲げたのは初めてのことかもしれません。中日新聞が報じています

三県にまたがる同地域は文化的につながりが深く、「日本遺産」への認定を機に、地域一体となった観光PRにつなげたいとのこと。

2014年10月に地域内の自治体や市民団体などが集まって浜松市で開かれた三遠南信サミットでは、地域内の民俗芸能をつなぐ主要街道を「祭り街道」と呼び、各地で連携事業を展開していく提案もされていたようです。

平行して走る国道151号と国道152号、それらに沿う形で、三遠南信地域の民俗芸能は、国指定の重要無形民俗文化財だけでも、13件に上ります。

和合の念仏踊(長野県)
新野の盆踊(長野県)
雪祭(長野県)
花祭(愛知県)
三河の田楽(愛知県)
遠江のひよんどりとおくない(静岡県)
天竜村の霜月神楽(長野県)
遠山の霜月祭(長野県)
西浦の田楽(静岡県)
遠江森町の舞楽(静岡県)
大江八幡神社の御船行事(静岡県)
豊橋神明社の鬼祭(愛知県)
見付天神裸祭(静岡県)

日本遺産への認定は、優れた文化財がある、というだけでは足りず、そこにどのようなストーリーを構築するかがポイントになってきます。「祭り街道」に魅力的なストーリーを付与できるかどうかがポイントになってきそうです。