陰陽二つの巨巌、ニギハヤヒとその両親神を祀る、縁結びなどの神
[住所]京都府京都市山科区大宅中小路町67
[電話]075-571-0833

岩屋神社(いわやじんじゃ)は、京都府京都市山科区にある神社。『延喜式神名帳』にある「山科神社(山城国・宇治郡)」に比定されたこともあったが、現在では否定されている。近代社格では郷社。

天忍穂耳命栲幡千々姫命、および両神の子である饒速日命を祀る。天孫ニニギも両神の子で、『古事記』にはアメノホアカリという兄が記載されており、アメノホアカリ=ニギハヤヒとの説がある。

本殿背後の山腹に奥之院あるいは岩屋殿と呼ばれる陰陽二つの巨巌があり、これを磐座として祀ったのが当社の起源である。社伝では、第16代仁徳天皇31年の創建と伝えられる。

寛平年間(889年-898年)、陰巌に栲幡千千姫命、陽巌に天忍穂耳命を祀り、岩前の小祠に饒速日命が祀られた。これは、物部氏系の大宅氏が、山科を開拓するに当たり祖神を祀ったもの。

治承年間(1177年 - 1180年)に園城寺僧徒によって社殿が焼かれ、旧記も失われた。弘長2年(1262年)に再建。現存する古代木製高麗狛は当時のもの。

中世には「東西上の岩屋三社」と呼ばれた。東岩屋が岩屋神社、西岩屋が山科神社であるが、上岩屋が何に当たるかは不明。

明治6年(1873年)郷社に列し、第二次世界大戦後は神社本庁に属す。

山科神社が式内社「山科神社」に比定されており、山科神社では当社を奥の院と位置付けている。大石良雄(大石内蔵助)が山科に隠棲していた時、当社に参篭して大願成就を祈ったと伝えられる。現在は、大石神社がある。

境内社として、蛭子社、大神宮社、稲荷社、八幡宮、天満宮、山王社、住吉社がある。

【ご利益】
縁結び、子授け、安産、厄除け、家内安全、交通安全、病気平癒など

当社発祥の地 奥之院には、陰陽の巨岩がありましてその陽岩には天忍穂耳命、陰岩には栲幡千々姫命の夫婦神二柱の神様をお祀りしています。昔より男女の仲を取り持つ神様として信仰されてきました。最も良い伴侶と巡り 逢える縁結びの御祈願を承っております。公式HP
岩屋神社(京都市) - 陰陽二つの巨巌、ニギハヤヒとその両親神を祀る、縁結びなどの神
【関連記事】
日本の奇祭・性信仰 - “ココが変だよ日本人”? いやいや、日本の原点ともなる風習かも
京都府の神社 - 本サイトに掲載されている神社で、京都府に鎮座している神社の一覧