「蚕の社」として知られる祈雨の神、京都三鳥居の珍しい鳥居も
[住所]京都府京都市右京区太秦森ヶ東町50
[電話]075-861-2074
木嶋坐天照御魂神社(このしまにますあまてるみたまじんじゃ)は、京都府京都市右京区にある神社。祈雨の神として信仰を集めている。通称は木嶋神社(このしまじんじゃ)。
また、本殿東側に織物の始祖を祀る蚕養神社(こかいじんじゃ)があることから「蚕の社」(かいこのやしろ)の通称が広く知られている。
『延喜式』巻9・10神名帳 畿内神 山城国 葛野郡「木島坐天照御魂神社」に比定される式内社(名神大社、月次・相嘗・新嘗)。近代社格では郷社。
御祭神は天御中主命、大国魂神(あるいはオオクニヌシか)、穂々出見命、鵜茅葺不合命。
当社名は「木嶋に鎮座する天照御魂神の社」という意味で、本来は天照御魂神を祀る神社。この天照御魂神がどの神を指すのかについては諸説ある。
『葛野郡神社明細帳』では上述の神々の他に爾々芸命の名を挙げている。『神祇志料』では天火明命のこととしている。
『続日本紀』などの国史には「木嶋神」で登場する。「木嶋」という名前は、原野に茂る木々の様が「木の島」のようであったからとされる。
起源は定かではないが、『続日本紀』大宝元年(701年)4月3日の条に当社の名がある。『延喜式神名帳』では、月次・相甞・新甞の官祭を受ける社として記載されている。
神名帳の他に、『延喜式』巻3「臨時祭」祈雨神祭条に「木嶋社一座」とあり、祈雨神祭85座に含まれる。
当社がある嵯峨野一帯はかつて朝鮮半島を経由して渡来した秦氏が製陶、養蚕、織物などの技術を持ち込んだ地。蚕が祀られているのもそれゆえである。
ここ10年の間に、境内の池の湧き水が枯渇してしまった。近隣の宅地開発が原因とも言われている。
社殿は本殿、東本殿(前述の蚕養神社)、拝殿などからなり、明治以降の再建。社殿の西にかつては湧水が豊富であった「元糺の池」(もとただすのいけ)という池の中に石鳥居(三柱鳥居)がある。
柱が三本で三正面、上からの形は三角形となっている鳥居は珍しい。現存するものは天保2年(1831年)に再興されたものである。京都のパワースポットの一つ。東京都墨田区の三囲神社にも移された。
また、北野天満宮境内社の伴氏社の石造鳥居、京都御苑内の厳島神社の唐破風鳥居とともに、「京都三鳥居」「京都三珍鳥居」とされる。
夏期の「土用の丑」の日にこの元糺の池で足浸の行事、御手洗祭がある。
【ご利益】
祈雨、養蚕、織物、ファッション・アパレル
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木嶋坐天照御魂神社(このしまにますあまてるみたまじんじゃ)は、京都府京都市右京区にある神社。祈雨の神として信仰を集めている。通称は木嶋神社(このしまじんじゃ)。
また、本殿東側に織物の始祖を祀る蚕養神社(こかいじんじゃ)があることから「蚕の社」(かいこのやしろ)の通称が広く知られている。
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御祭神は天御中主命、大国魂神(あるいはオオクニヌシか)、穂々出見命、鵜茅葺不合命。
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『葛野郡神社明細帳』では上述の神々の他に爾々芸命の名を挙げている。『神祇志料』では天火明命のこととしている。
『続日本紀』などの国史には「木嶋神」で登場する。「木嶋」という名前は、原野に茂る木々の様が「木の島」のようであったからとされる。
起源は定かではないが、『続日本紀』大宝元年(701年)4月3日の条に当社の名がある。『延喜式神名帳』では、月次・相甞・新甞の官祭を受ける社として記載されている。
神名帳の他に、『延喜式』巻3「臨時祭」祈雨神祭条に「木嶋社一座」とあり、祈雨神祭85座に含まれる。
当社がある嵯峨野一帯はかつて朝鮮半島を経由して渡来した秦氏が製陶、養蚕、織物などの技術を持ち込んだ地。蚕が祀られているのもそれゆえである。
ここ10年の間に、境内の池の湧き水が枯渇してしまった。近隣の宅地開発が原因とも言われている。
社殿は本殿、東本殿(前述の蚕養神社)、拝殿などからなり、明治以降の再建。社殿の西にかつては湧水が豊富であった「元糺の池」(もとただすのいけ)という池の中に石鳥居(三柱鳥居)がある。
柱が三本で三正面、上からの形は三角形となっている鳥居は珍しい。現存するものは天保2年(1831年)に再興されたものである。京都のパワースポットの一つ。東京都墨田区の三囲神社にも移された。
また、北野天満宮境内社の伴氏社の石造鳥居、京都御苑内の厳島神社の唐破風鳥居とともに、「京都三鳥居」「京都三珍鳥居」とされる。
夏期の「土用の丑」の日にこの元糺の池で足浸の行事、御手洗祭がある。
【ご利益】
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