今も相撲場が残る、江戸郊外三大相撲の一つが伝わる区内最古級の社
[住所]東京都渋谷区東2-5-6
[電話]03-3407-7534
渋谷氷川神社(しぶやひかわじんじゃ)は、東京都渋谷区にある神社。参道左脇には、江戸郊外三大相撲の一つ金王相撲の相撲場の跡がある。
創始は非常に古く、慶長10年(1605年)の縁起によると、第12代景行天皇の御代の皇子日本武尊東征の時、当地に素盞鳴尊を勧請したとある。
古くは氷川大明神とも。下渋谷村と下豊沢村の鎮守。その後、弘仁年間(810年-824年)に、慈覚大師(円仁)が宝泉寺を開基し、それにより同寺が別当となる。
渋谷の金王丸(土佐坊昌俊)が振興させた、とも伝わる。源頼朝の勧請によるとも。正徳3年(1712年)宝泉寺から幕府に出した書上には「起立の年数知れ不申候」と見える。
御祭神は、素盞鳴尊、稲田姫命、大己貴尊、天照皇大神。『望海毎談』(著者不明。元文・明和年間(1736-72年))にある「下渋谷にて羽根田の屋敷の社」とある神社とされ、江戸七氷川の一つ。
境内には常盤松と呼ばれる末がある。源義朝の妻である常盤のお手植えと伝わる。
また、永禄年間(1558年-1570年)、世田谷の城主吉良左兵衛頼康にやはり常盤と呼ばれる妻妾がおり、他の妻妾に疎まれて世田谷村小橋で自殺、その地が今、常盤橋と言われる。
この松を植えたのは、後者の常盤の可能性があるともされている。
御神体は木の立像。以前までの例祭は9月29日で、下渋谷村と下豊澤村に神輿を渡し、相撲を興行したという。この金王相撲は、大井鹿嶋神社、世田谷八幡宮とともに江戸郊外三大相撲の一つ。
起源は定かではないが、例祭ともなると、近郷はもちろん、江戸の町からも見物人が集まり、凶年などには休業しようとしても見物人が集まるので、やむなく興行したというほどの盛況ぶりだったという。
当社で相撲をとったのは、本職の江戸の力士ばかりではなく、近郷の若者も大勢参加したようで、江戸時代の村のレクリエーションの場となっていたという。
「紙本著色氷川大明神并宝泉寺縁起絵」が伝わる。慶長10年(1605年)9月賢者円謹誌とあり、都内の史料としても最古に属し、また、その絵は桃山美術の影響が見られる。
当社そのものも渋谷区内最古の神社に属すと見られている。
現在の例祭日は9月16日。なお、渋谷区本町にある氷川神社も、時に渋谷氷川神社とも呼ばれるが、別の神社。
【ご利益】
縁結び、良縁、五穀豊穣、身体壮健
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[電話]03-3407-7534
渋谷氷川神社(しぶやひかわじんじゃ)は、東京都渋谷区にある神社。参道左脇には、江戸郊外三大相撲の一つ金王相撲の相撲場の跡がある。
創始は非常に古く、慶長10年(1605年)の縁起によると、第12代景行天皇の御代の皇子日本武尊東征の時、当地に素盞鳴尊を勧請したとある。
古くは氷川大明神とも。下渋谷村と下豊沢村の鎮守。その後、弘仁年間(810年-824年)に、慈覚大師(円仁)が宝泉寺を開基し、それにより同寺が別当となる。
渋谷の金王丸(土佐坊昌俊)が振興させた、とも伝わる。源頼朝の勧請によるとも。正徳3年(1712年)宝泉寺から幕府に出した書上には「起立の年数知れ不申候」と見える。
御祭神は、素盞鳴尊、稲田姫命、大己貴尊、天照皇大神。『望海毎談』(著者不明。元文・明和年間(1736-72年))にある「下渋谷にて羽根田の屋敷の社」とある神社とされ、江戸七氷川の一つ。
境内には常盤松と呼ばれる末がある。源義朝の妻である常盤のお手植えと伝わる。
また、永禄年間(1558年-1570年)、世田谷の城主吉良左兵衛頼康にやはり常盤と呼ばれる妻妾がおり、他の妻妾に疎まれて世田谷村小橋で自殺、その地が今、常盤橋と言われる。
この松を植えたのは、後者の常盤の可能性があるともされている。
御神体は木の立像。以前までの例祭は9月29日で、下渋谷村と下豊澤村に神輿を渡し、相撲を興行したという。この金王相撲は、大井鹿嶋神社、世田谷八幡宮とともに江戸郊外三大相撲の一つ。
起源は定かではないが、例祭ともなると、近郷はもちろん、江戸の町からも見物人が集まり、凶年などには休業しようとしても見物人が集まるので、やむなく興行したというほどの盛況ぶりだったという。
当社で相撲をとったのは、本職の江戸の力士ばかりではなく、近郷の若者も大勢参加したようで、江戸時代の村のレクリエーションの場となっていたという。
「紙本著色氷川大明神并宝泉寺縁起絵」が伝わる。慶長10年(1605年)9月賢者円謹誌とあり、都内の史料としても最古に属し、また、その絵は桃山美術の影響が見られる。
当社そのものも渋谷区内最古の神社に属すと見られている。
現在の例祭日は9月16日。なお、渋谷区本町にある氷川神社も、時に渋谷氷川神社とも呼ばれるが、別の神社。
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