諏訪大社(長野県諏訪地方)が、上社本宮(諏訪市神宮寺)で進めていた幣殿、拝殿など国重要文化財6棟の修復工事は2015年6月4日、「本宮幣殿他5棟保存修理工事竣工清はらい式」が本宮で行われ、終了しました。2008年に下社で着手した諏訪大社の「平成の大修理」が、足掛け8年をかけて完了したことになります。長野日報が報じています

諏訪大社では2016年、寅年と申年の6年ごと(7年目ごと)に、樅を山中から切り出し、各社殿の四方に建てて神木とする御柱祭(おんばしらさい・みはしらさい)を行う節目の年を迎えます。それに間に合う形で、大修理が完了したことは喜ばしい限りです。

報道の中で、宮司が「来年の御柱祭を前に終了できた。親神の出雲大社と同じ屋根の下に(諏訪の神を)迎えられることは大きな喜び」と語っています。

現在でも、神話通り、父オオクニヌシ(=出雲大社)、子タケミナカタ(=諏訪大社)の親子関係が意識され続けていて興味深くあります。