・所在地:東京都世田谷区野毛周辺から大田区田園調布にかけて

・時 期:4世紀~7世紀
・時 代:古墳時代中期~後期
・形 状:古墳群
・特 徴:-
・指 定:-

【概要】
えばらだいこふんぐん。東京都にある古墳群で、田園調布古墳群と野毛古墳群の総称。50基あまりの古墳からなる。

田園調布雙葉学園のすぐ西にある天慶塚古墳が野毛古墳群の東端とされ、境界はその東の大きな谷とされるが、大まかに言って大田区内が田園調布古墳群、世田谷区内が野毛古墳群。

まず4世紀前半に田園調布古墳群の宝莱山古墳が、後半に亀甲山古墳の大型前方後円墳が造られ、末には中型の円墳もつくられた。

そして5世紀に入ると代わって野毛地域に大型の帆立貝形古墳である野毛大塚古墳がつくられ、続いて八幡塚古墳、御嶽山古墳など多数の中型の円墳ないし帆立貝形古墳が造られるが、この時期には田園調布地域には古墳の築造は見られない。

さらに時代が下って5世紀末になると田園調布地域に古墳築造がもどり、まず前方後円墳の浅間神社古墳が造られ、6世紀から7世紀にかけて多摩川台古墳群の8基の古墳を始めとする数多くの中型の円墳、前方後円墳が造られた。

7世紀中頃から後になると田園調布周辺では古墳の築造は見られなくなり、代わって舌状台地の東・南などに面した斜面に横穴墓が群集して造営されるようになった。

多摩川台公園管理事務所には、本古墳群の古墳分布地図を示し、いろいろと解説を与え、公園内の古墳から出土したものを展示し、古墳を実物大で再現した多摩川台公園古墳展示室が併設されている。展示室は無料、月曜休館。

【関連サイト】
荏原台古墳群 - Wikipedia

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