東北の著名な夏祭りの中でも北方の青森ねぶたと秋田竿燈
東北四大祭り、二つの東北二大祭り
北東北の東北二大祭り(きたとうほくのとうほくにだいまつり)、または北東北の東北二大夏祭り(きたとうほくのとうほくさんだいなつまつり)とは、東北地方の著名な夏祭りでも、地理的に北部で行われる二つの祭りの総称。一般的に、青森ねぶた祭(青森市)、秋田竿燈まつり(秋田市)を指す。

いずれも、戦前から祭りとして確立しており、民俗学的見地から「七夕(ねぶり流し)行事」に関連している。県庁所在地で開催される。花火大会を除いた1日当たりの入り込み数の上位である。など、歴史、民俗、地理・都市、観客の共通項がある。

また、青森ねぶた祭は「青森のねぶた」として、秋田竿燈まつりは「秋田の竿灯」として、それぞれ国の重要無形民俗文化財に指定されている。東北三大祭り東北四大祭り東北五大祭り東北六魂祭などにそれぞれ含まれる。

東北三大祭りのもう一つは仙台七夕まつりであるが、仙台は東北地方でも南方に偏っており、最北端の青森、青森とは比較的近い秋田とは距離的に遠い。

特に旅行商品などで、東北三大祭りを回るのは距離的・時間的な制限があることもあり、「北東北の東北二大祭りと盛岡さんさ踊り」などが設定されることがある。これを東北三大祭りと呼ばないのは、東北三大祭りには必ず仙台七夕まつりが含まれている、という思い込みを持っている人への誤解を避けるためとされる。

北東北の東北二大祭りに対して、仙台七夕まつりを中心とした、これに距離的に近い山形花笠まつりを加えて、南東北の東北二大祭りという場合がある。この二つの東北二大祭りをあわせたものが、東北四大祭り。

東北四大祭りから、東北五大祭り、東北六大祭りの呼び名が生まれている。

青森ねぶた祭 (青森県青森市)

重要無形民俗文化財「青森のねぶた」 - 組ねぶた、一種の灯籠で、大小さまざま
[開催期間]8月2日-7日 6日間
[期間客数]305万人
[1日客数]50.8万人

秋田竿燈まつり (秋田県秋田市)

重要無形民俗文化財「秋田の竿灯」 - 長い竹竿に9本の横竹を結び、46個の提灯を吊す
[開催期間]8月3日-6日 4日間
[期間客数]139万人
[1日客数]34.8万人

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