堺市による「百舌鳥古墳群ガイダンス施設」の取組シート
堺市は、百舌鳥古墳群を広く国内外に情報発信するため、仁徳天皇陵古墳(第十六代仁徳天皇の陵とされる大仙陵古墳)の西側に位置する旧大阪女子大学跡地に「(仮称)百舌鳥古墳群ガイダンス施設」の整備を計画、施設規模は約4000平方メートルで概算整備費は約38億円が見込まれていると言います。2015年度中に基本計画を策定し、基本設計に着手、2016年度は基本・実施設計を行い、設計完了後に整備工事に着手、2019年度の供用を予定していると言います。日刊建産速報社が報じています。画像は公表されている堺市による「百舌鳥古墳群ガイダンス施設」の取組シート(出典:堺市

それによれば、世界遺産―百舌鳥古墳群に出会う『古代日本・百舌鳥野への招待』をコンセプトに体験機能・交流機能・周遊支援機能及び仁徳天皇陵古墳を体感する景観形成を基本方針としているようです。

堺市では現在、藤井寺市、羽曳野市などと協力して、「百舌鳥・古市古墳群」の世界文化遺産登録を進めており、2015年7月にも国内選考の結果が発表されます。それも見据えて、「百舌鳥・古市古墳群」の中でも、堺市に属する百舌鳥古墳群にスポットを当てた施設建設を進める、ということのようです。

施設の詳細については、上記の日刊建産速報社の記事に詳しく記されています。まさに、破棄寸前のところをブレイクした「ハニワ課長」(はにわ課長、埴輪課長)の出番、かもしれません。動向に注目したいところです。

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