日本三大天神とされる場合もある、福島・猪苗代湖畔にある古社
[住所]福島県耶麻郡猪苗代町中小松西浜甲1615
[電話]0242-66-2733

小平潟天満宮(こびらがたてんまんぐう)は、福島県耶麻郡猪苗代町にある神社。菅原道真を祀る天満宮。北野天満宮(京都府京都市)、太宰府天満宮(福岡県太宰府市)と並んで日本三大天神とする説がある。

天暦2年(948年)、近江国比良神社の神主である神良種が摂津国須磨で見つけた道真の神像を持って旅をし、猪苗代湖畔に辿り着いた。

良種はその地で休み、再び歩き出そうとして立ち上がった。しかし、道真の神像が急に重くなり動かなくなってしまった。よくみるとその地は須磨とよく似た景色であった。

そのため良種はこの地を神像の鎮座の地とすることにし、耶麻郡大領上毛野陸奥臣に申し出て天満宮を勧請した。このとき、小出方村という地名だったこの地を摂津国平潟にちなんで小平潟に改めたという。

その後、天神信仰が盛んになるにつれ、会津をはじめ、仙道(現在の福島県中通り)諸郡の領主領民より手厚い保護を受けるようになり、大いに繁栄した。

また、戦国時代の連歌師である猪苗代兼載(享徳元年(1452年)-永正7年(1510年))が当宮の申し子であったという伝説は、当宮をさらに有名にした。

なお、現在の社殿は天和2年(1682年)に会津藩主松平正容によって当宮がこの地に移された際に造営されたもの。

天満宮の前に広がる天神浜は、長瀬川が作り出した三角州の一角にあり、美しい松原のある浜で、日本の白砂青松100選に選定されている。

正面に猪苗代湖全域、北には磐梯山の全容を望むことができ、冬の天神浜沖は不凍湖の猪苗代湖では珍しく湖面が凍結し、また天神浜から東の三日月湖にかけての約1キロにかけて湖畔では、木々にかかる波しぶきがそのまま凍結する「しぶき氷」と呼ばれる現象が起こる。

なお、日本三大天神という場合、太宰府天満宮、北野天満宮の他、古い順としての防府天満宮が入ることが多く、通常は当宮ではない。また防府天満宮や当宮に代わって、大阪天満宮が入る場合がある。

【ご利益】
学問、試験・受験合格
小平潟天満宮 - 日本三大天神とされる場合もある、福島・猪苗代湖畔にある古社
【関連記事】
日本三大天神とは? - 古い順に北野、太宰府、防府の三天満宮、大阪、小平潟など異説も
福島県の神社 - 本サイトに掲載されている神社で、福島県に鎮座している神社の一覧