奴国の繁栄を支えた生産工房群
福岡県春日市にある弥生時代中期の集落跡「須玖タカウタ遺跡」から、「多鈕鏡(たちゅうきょう)」と呼ばれる青銅製の鏡を作る際に使う鋳型が国内で初めて見つかりました。各社が報じています。画像は「春日市文化財ガイドブック」に掲載された奴国の生産工房群の解説記事の一部(出典:春日市文化財ガイドブック<PDF 10MB>)。

弥生中期の「多鈕鏡」鋳型が初出土 福岡 - NHK
鋳型が見つかったのは、福岡県春日市にある弥生時代中期前半の「須玖タカウタ遺跡」で、春日市教育委員会が出土品を詳しく調べたところ、青銅製の鏡を作る際に溶かした青銅を流し込...
弥生時代中期前半には多鈕鏡が作られており、当時、日本に高い鋳造技術があった

須玖タカウタ遺跡:国内最古の青銅鏡鋳型 福岡で出土 - 毎日新聞
福岡県春日市教委は27日、同市の須玖(すぐ)タカウタ遺跡で、弥生時代の青銅鏡「多鈕(たちゅう)鏡」の鋳型(弥生時代中期前半=紀元前2世紀)が国内で初めて出土したと発表...
石材は朝鮮半島製だが、「重弧文」があり、渡来人ではなく倭人が制作した可能性

国内最古の銅鏡鋳型が出土…弥生中期前半 - 読売新聞
福岡県春日市教委は27日、同市の須玖すぐタカウタ遺跡で、裏面に複数の鈕ちゅう(つまみ)がある多鈕鏡たちゅうきょうの石製鋳型が出土した、と発表した。銅鏡の鋳型としては最も古く...
1世紀頃に始まると考えられていた銅鏡の国産化が、紀元前2世紀までさかのぼる

国内最古の青銅鏡鋳型 紀元前に国産か、福岡・春日市 [福岡県] - 西日本新聞
福岡県春日市教育委員会は27日、同市須玖南の須玖タカウタ遺跡から朝鮮半島の青銅器文化を代表する遺物の一つ、多鈕細文鏡(たちゅうさいもんきょう)系の石製鋳型の一部が国内で...
従来の出土例より150-200年古い。多鈕鏡が半島製とされてきた説を見直す契機

弥生時代の青銅鏡を作る鋳型が初出土!日本に高い鋳造技術があった証明に - ガジェット通信
またまた出土のニュースが飛び込んできました。福岡県春日市にある弥生時代中期の「須玖タカウタ遺跡」で当時の青銅製の鏡を作る際に使われていた鋳型が出土しました。銅鏡を作る際...
多鈕鏡は、鏡の裏面に紐を通すつまみのようなものが複数ついているのが特徴

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