国土を二分して国造り経営したスクナビコナを祀る壱岐七社の一つ
[住所]長崎県壱岐市芦辺町国分東触766
[電話]0920-45-4145

國片主神社(くにかたぬしじんじゃ、国片主神社)は、長崎県壱岐市、壱岐島にある神社。

延喜式』巻9・10神名帳 西海道神 壱岐国 壱岐郡「國片主神社/国片主神社」に比定される式内社(小社)。壱岐国七社(壱岐七社)の一社。近代社格では村社。

御祭神は少彦名命。相殿神は菅贈相國。古くは、菅原道真の祭祀以後、特に「國分天満宮(国分天満宮)」「國分天神(国分天神)」とも。

当社名は、神代において、少彦名命が大国主命とともに国土を二分して経営したと解釈されたことによる。

嵯峨天皇の御世、弘仁2年(812年)10月朔日、日輪の神勅を受けて鎮まる、というのが創建の由緒。

朝廷より神階が進められ、1100年前、文徳天皇の御世、仁寿元年(851年)に正六位上、後九代の各天皇より9回にわたり次々各一階づつ増した。

社記によれば、古くより朝廷の崇敬厚く、毎年祈年祭には幣帛料が献じられた。平戸領主が壱岐を領有後、益々崇敬が加わり国主直参社となり、名代が参向したという。

例祭日は旧暦8月25日。近くには月讀神社がある。

なお、有力ではないようだが、当社を石田郡名神大社「天手長比売神社(天手長比賣神社)」に比定する見解がある。他の論社に、同社を合祀したという天手長男神社その古社地がある。

【ご利益】
衣食豊穣、病気治癒、病魔退散、学問の神
國片主神社 - 国土を二分して国造り経営したスクナビコナを祀る壱岐七社の一つ
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