日本唯一の枕・寝床の守護神、「まくら祭り」で有名な良縁・安産の古社
[住所]大阪府泉佐野市日根野631−1
[電話]072-467-1162

日根神社(ひねじんじゃ)は、大阪府泉佐野市日根町にある神社。参拝すれば、御朱印を頂ける。

延喜式』巻9・10神名帳 畿内神 和泉国 日根郡「日根神社」に比定される式内社(小社)。和泉国五宮で、和泉五社の一社。近代社格は府社

「大井関明神」「大井堰神社」などとも。「日本唯一!枕・寝床の守護。日根神社は全国でも珍しい“枕”の神社」がキャッチコピー。

創建は不詳。当社では、初代神武天皇が東遷の途次で、即位前3年に当地で戦勝を祈願し、後にこの地を「日根野」と名付け、当社が祀られたことを創祀としている。

その後、第14代仲哀天皇2年、御神託により、鸕鷀草葺不合尊玉依姫尊の夫婦、神武天皇の両親である二柱を祀る。

和泉市の泉井上神社の境内にある和泉国総社である五社総社では、当社の御祭神として、鸕鷀草葺不合尊を祀っている。和泉国では、総社と御祭神が一致する珍しいケース。

境内社の比賣神社(比売神社)は、御祭神が大日靈貴尊(日)と素盞嗚命(根)であり、神武天皇による祭祀(日と根)に対応している。

そのため、比賣神社がもともとの宮だったかもしれないが、その創建には神功皇后の三韓征伐時の伝承が残されている。

また、白鳳2年(674年)に、天武天皇が大井関山に社殿を造営したとされる。

霊亀2年(716年)に制定された和泉五社のうちに数えられ、聖武天皇の御代、天平14年(742年)の大旱魃の際には500石を賜っている。

永万元年(1165年)の神祇官諸社年貢注文には、和泉五社の他の四社(一宮・大鳥大社、二宮・泉穴師神社、三宮・聖神社、四宮・積川神社)とともに都の神祇官に直属するとある。

現在の本殿は、社伝によれば天正年間(1573年-1593年)に兵火によって焼失したものを、豊臣秀頼が再建したものと言われている。この本殿は昭和47年(1972年)に府指定有形文化財に指定されている。

明治6年(1873年)には郷社定則により郷社に指定され、大正13年(1924年)には府社に昇格。

毎年5月4、5日の例大祭「まくら祭り」で知られる。5メートルほどもある竹の竿に色とりどりの飾り枕を付けた枕幟(まくらのぼり)を背負い、五社音頭を唄いながら長滝の御旅所まで渡御する。

当社とまくらの関係の起源は定かではないが、子宝に恵まれない村の若嫁が子授けを願って奉納した枕を、祭りの幟にくくりつけて渡御したのが始まりと言われる。

やがて良縁にめぐまれるよう縁結びを祈って枕を奉納したり、疫病の流行を防ぐために村人が枕を奉納するようになり、これらの祈願枕を付けた幟を担いで御渡りするようになったという。

【ご利益】
縁結び・子授け、安産・子育て、安眠・睡眠など(公式HP
日根神社 - 日本唯一の枕・寝床の守護神、「まくら祭り」で有名な良縁・安産の古社
【関連記事】
和泉五社とは? - 和泉国の一宮から五宮までの、大鳥大社、泉穴師、聖、積川、日根の五社
神社の創建年代 - 神代から、神武・神功・継体、そして昭和期まで、主な神社を順に並べた
[日本全国]初詣で人気の神社、その人出は? 参拝者数ランキング | 大阪府
大阪府の旧府社 | 府県社とは? - 旧県社(縣社)・旧府社、その都道府県の中で有力な神社
大阪府の神社 - 本サイトに掲載されている神社で、大阪府に鎮座している神社の一覧
日根神社の御朱印