黄泉比良坂、比婆山にも近いイザナミを祀る、穂掛祭で有名な出雲の古社
[住所]島根県松江市東出雲町揖屋2229
[電話]852-52-6888
揖夜神社(いやじんじゃ)は、島根県松江市にある神社。『延喜式神名帳』にある「揖屋神社(出雲国・意宇郡)」に比定される式内社(小社)。出雲国意宇六社の一つで、近代社格は県社。
記紀神話に登場する黄泉比良坂の比定地(当社の東方の揖屋町平賀)の近くにある。また隣接する安来市の比婆山には関連神蹟として『古事記』に記された伊邪那美神の御神陵がある。
主祭神は伊弉冉命。配神は、大己貴命、少彦名命、事代主命、武御名方命、経津主命。
『延喜式神名帳』の「揖屋神社」の他、『日本書紀』斉明天皇5年の条に「又、狗、死人の手臂を言屋社に噛み置けり」とある「言屋社」、『出雲国風土記』意宇郡の条の在神祇官社「伊布夜社」に比定される。
神階は『日本三代実録』によれば貞観9年(867年)に従五位上、貞観13年に正五位下に昇叙されたとある。
当社古文書によれば、南北朝時代には「揖屋大社」と称し、戦国時代から「揖屋大明神」と称していた。平安時代末から南北朝時代まで荘官として派遣されていた大宅氏が「別火」と呼ばれた神職に就き、当社を支配した。
室町時代以降は出雲国造の命を受けて同市内にある神魂神社の神職の秋上氏が神主を兼任していた。江戸時代には井上氏が別火となり現在に至っている。現在でも造営にあたり出雲国造家から奉幣を受ける。
本殿は大社造であるが、内部の造りは出雲大社とは逆の向きになっている。国宝となっている神魂神社の本殿と同じということになる。
韓国伊太氐神社は、『出雲国風土記』在神祇官社「伊布夜社」、および式内社「同社坐韓国伊太氐神社」に比定される。御祭神は素盞嗚命、五十猛命。本殿の左側にある。
また、三穂津姫神社は『出雲国風土記』不在神祇官社「伊布夜社」に比定される。御祭神は三穂津姫命(みほつひめのみこと)。タカミムスヒノカミの子で、国譲りに際して、オオクニヌシの后となった。本殿の右側にある。
例祭は10月19日だが、8月28日にある穂掛祭が有名。前日27日に神職たちは中海の袖師ヶ浦で禊をした後、社務所で甘酒や焼米などの神饌を作る。
当日28日には午前中の祭礼の後に用意した神饌を境内75箇所に奉る。午後からは袖師ヶ浦の500メートル沖にある一ツ石まで神輿を舟に載せて運んで行き神饌を捧げる「一ツ石神幸祭」が行われる。
境外末社に、式内社「市原神社」に比定される市原神社がある。
【ご利益】
頑張る女性の強い味方(縁結びとパワースポットと出雲神話)
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記紀神話に登場する黄泉比良坂の比定地(当社の東方の揖屋町平賀)の近くにある。また隣接する安来市の比婆山には関連神蹟として『古事記』に記された伊邪那美神の御神陵がある。
主祭神は伊弉冉命。配神は、大己貴命、少彦名命、事代主命、武御名方命、経津主命。
『延喜式神名帳』の「揖屋神社」の他、『日本書紀』斉明天皇5年の条に「又、狗、死人の手臂を言屋社に噛み置けり」とある「言屋社」、『出雲国風土記』意宇郡の条の在神祇官社「伊布夜社」に比定される。
神階は『日本三代実録』によれば貞観9年(867年)に従五位上、貞観13年に正五位下に昇叙されたとある。
当社古文書によれば、南北朝時代には「揖屋大社」と称し、戦国時代から「揖屋大明神」と称していた。平安時代末から南北朝時代まで荘官として派遣されていた大宅氏が「別火」と呼ばれた神職に就き、当社を支配した。
室町時代以降は出雲国造の命を受けて同市内にある神魂神社の神職の秋上氏が神主を兼任していた。江戸時代には井上氏が別火となり現在に至っている。現在でも造営にあたり出雲国造家から奉幣を受ける。
本殿は大社造であるが、内部の造りは出雲大社とは逆の向きになっている。国宝となっている神魂神社の本殿と同じということになる。
韓国伊太氐神社は、『出雲国風土記』在神祇官社「伊布夜社」、および式内社「同社坐韓国伊太氐神社」に比定される。御祭神は素盞嗚命、五十猛命。本殿の左側にある。
また、三穂津姫神社は『出雲国風土記』不在神祇官社「伊布夜社」に比定される。御祭神は三穂津姫命(みほつひめのみこと)。タカミムスヒノカミの子で、国譲りに際して、オオクニヌシの后となった。本殿の右側にある。
例祭は10月19日だが、8月28日にある穂掛祭が有名。前日27日に神職たちは中海の袖師ヶ浦で禊をした後、社務所で甘酒や焼米などの神饌を作る。
当日28日には午前中の祭礼の後に用意した神饌を境内75箇所に奉る。午後からは袖師ヶ浦の500メートル沖にある一ツ石まで神輿を舟に載せて運んで行き神饌を捧げる「一ツ石神幸祭」が行われる。
境外末社に、式内社「市原神社」に比定される市原神社がある。
【ご利益】
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