式内論社、明治維新を通じて荒廃、現在は日吉神社の管理下
うばと
[住所]岐阜県安八郡神戸町大字神戸八幡956
[電話]-

宇波刀神社(うわとじんじゃ)は、岐阜県安八郡神戸町にある神社。

『延喜式神名帳』にある「宇波刀神社(美濃国・安八郡)」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では郷社。

式内社「宇波刀神社」の論社には、同郡安八町に元伊勢伝承が残る同名神社(ただし、読みは違い、うばとじんじゃ)がある。

創建年代は不詳。古来より、五條大明神とも称す。五條とは当地の古名「五條保」に基づくもの。明治3年(1870年)に式内社名に合わせるように、現社号に改称した。

富田伊豆守利綱の法度状がある。また、名古屋藩徳川義直により、燈明田五畝歩の寄付ありとの記述も。

また伝わっている棟札の中では、元禄(1688年-1704年)、享保(1716年-1735年)において、岡戸大明神ともある。

明治維新の際、上地となり、その混乱の中で、社殿なども荒廃し、現在は簡素な本殿と拝殿が残るのみ。現在は同町の日吉神社の管理下にあるという。

一説には当社の御神体も混乱を避けるため、日吉神社に移されたとも。御祭神は宇波刀大神(うわとおおかみ)、例祭は3月23日。

なお、甲斐国巨麻郡にも同名の式内社があり、山梨県北杜市甲府市韮崎市の当社と同名神社、甲府市美咲の御崎神社が論社。

【ご利益】
地元の氏神の性質が強いか。
宇波刀神社(安八郡神戸町) - 式内論社、明治維新を通じて荒廃、現在は日吉神社の管理下
【関連記事】
岐阜県の神社 - 本サイトに掲載されている神社で、岐阜県に鎮座している神社の一覧