嵯峨大念仏狂言(さがだいねんぶつきょうげん)
種別1:民俗芸能
種別2:渡来芸・舞台芸
公開日:毎年4月第1日曜日、第2土曜日、第2日曜日など
指定日:1986.01.14(昭和61.01.14)
都道府県:京都府
所在地:清凉寺(京都市右京区)

嵯峨大念仏狂言は、京都府京都市右京区の清凉寺(嵯峨釈迦堂とも)の法会に行われる狂言で、鎌倉時代末、京都で円覚十万上人が遊戯即念仏の妙理を広めるために始めたという三大念仏狂言(壬生・嵯峨・千本)の一つ。

狂言の演じられる大念仏会は能の「百万」という演目にも扱われている由緒あるもので、所蔵狂言面には天文18年(1549年)在銘のものがあるなど、この狂言の歴史の古さが知られる。

能楽ことに狂言の変遷過程を知る上にも重要な芸能史的価値の高いものである(昭和39年(1964年)からは後継者養成が困難なため一時中断されたが、昭和50年(1975年)に復活され、従来の演目を今日では充分な状態で上演できるようになった)。

この嵯峨大念仏狂言は、清凉寺狂言堂で無言劇として演じられる。

演目は、「夜討曽我」「羅生門」などカタモンと称される能風の演目十二番、「愛宕詣」「餓鬼角力」などヤワラカモンと称される狂言風の演目十二番とがあり、演技、曲種とも壬生狂言に似ているが、「釈迦如来」の演目は、ここ嵯峨のみの独自の演目であり、全体的に壬生狂言より、おおらかな古風さをよく保存しているものとして重要である。

保護団体名:嵯峨大念仏狂言保存会
重要無形民俗文化財「嵯峨大念仏狂言」 - 清凉寺の法会で行われる三大念仏狂言の一つ
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