ささむえのみや - 元伊勢の第二十一、伊勢国は「神風と常世の国」
元伊勢「佐佐牟江宮」(ささむえのみや)は、『倭姫命世記』に記載される元伊勢の第二十一である。
『皇太神宮儀式帳』に「多気佐々牟迤宮」とある。所在地は伊勢国。現在の三重県多気郡明和町にあたる。
倭姫命が「飯野高宮」より遷り、天照大神を奉斎した。天照大神安住の地、現在の伊勢の神宮(伊勢神宮)の皇大神宮(内宮)を求める長い旅の途上。
一つは神風。これについては、「桑名野代宮」(くわなののしろのみや)で、伊勢入国の際にすでに言及されている。
また、「常世の浪が押し寄せる国」という表現。「常世」には様々な解釈があるが、現世ではない、別の世界という意味だと、大体通じる。
極端に言えば、あの世。天照大神は、「あの世に居たい」と言ったとも訳せる。
元伊勢「佐佐牟江宮」の伝承地・候補地は以下の通り。

[所在地]多気郡明和町山大淀
[社格等]式内社 - 村社
[ご利益]開運、厄除け、農業、五穀豊穣
元伊勢を巡る
前へ:飯野高宮(いいのたかみや)
次へ:伊蘓宮(いそのみや)
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・『倭姫命世記』(11) - ヤマトヒメ「佐々牟江宮」へ、アマテラスの神託を聞く
・『倭姫命世記』(24) - ヤマトヒメと第二の「鶴の穂落とし」、八握穂社の造営
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・三重県の神社 - 本サイトに掲載されている神社で、三重県に鎮座している神社の一覧
『皇太神宮儀式帳』に「多気佐々牟迤宮」とある。所在地は伊勢国。現在の三重県多気郡明和町にあたる。
倭姫命が「飯野高宮」より遷り、天照大神を奉斎した。天照大神安住の地、現在の伊勢の神宮(伊勢神宮)の皇大神宮(内宮)を求める長い旅の途上。
さらに幸行して、佐々牟江に御船を泊め、そこに佐々牟江宮を造って遷座し、大若子命は「白鳥の真野国」と国寿き申上げた。そこに佐々牟江社を定められた。大与度社は現在、多気郡明和町の竹大與杼神社として伝わる。天照大神の神意が興味深い。
そこから幸行する間に、風浪は無く、海潮は大淀に淀んで御船が幸行できたので、倭姫命は、悦ばれて、その浜に大与度社を定められた。
〔天照太神、倭姫命に教へてのたまふに「これ、神風の伊勢国は、即ち常世の浪の重浪(しきなみ)帰す国なり、傍国(かたくに)の可怜(うまし)国なり、この国に居らむと欲ふ」と。
太神の教への随に、宮祠を伊勢国に立て、斎宮を五十鈴川上に興された。これを礒宮といふ。天照太神の始めて天より降りし処なり〕。(『倭姫命世記』 口語訳)
一つは神風。これについては、「桑名野代宮」(くわなののしろのみや)で、伊勢入国の際にすでに言及されている。
また、「常世の浪が押し寄せる国」という表現。「常世」には様々な解釈があるが、現世ではない、別の世界という意味だと、大体通じる。
極端に言えば、あの世。天照大神は、「あの世に居たい」と言ったとも訳せる。
元伊勢「佐佐牟江宮」の伝承地・候補地は以下の通り。
竹佐々夫江神社

[所在地]多気郡明和町山大淀
[社格等]式内社 - 村社
[ご利益]開運、厄除け、農業、五穀豊穣
元伊勢を巡る
前へ:飯野高宮(いいのたかみや)
次へ:伊蘓宮(いそのみや)
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・元伊勢とは? - 伊勢神宮の元宮、『倭姫命世記』に記載された二人の皇女ゆかりの地
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・『倭姫命世記』(24) - ヤマトヒメと第二の「鶴の穂落とし」、八握穂社の造営
・神社いろいろ - これで神社のおよそが分かる! 社格や形式などで神社を分類したまとめ
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