あなほのみや - 伊賀国の二つ目、元伊勢の第十 伊賀国造の献上
元伊勢「穴穂宮」伝承地の一つである神戸神社(伊賀市上神戸)
元伊勢「穴穂宮」(あなほのみや)は、『倭姫命世記』に記載される元伊勢の第十である。『皇太神宮儀式帳』にも「伊賀穴穂宮」とある。所在地は伊賀国。現在の三重県伊賀市にあたる。

倭姫命が「隠市守宮」より遷り、天照大神を4年間奉斎した。天照大神安住の地、現在の伊勢の神宮(伊勢神宮)の皇大神宮(内宮)を求める長い旅の途上。
(第十代崇神天皇)六十六年[己丑]、伊賀国の穴穂宮に遷り、四年間奉斎。

伊賀国造は、箆山葛山戸(みふぢくろかづらやまのへ)、並びに地口・御田を進った。

鮎(細鱗魚)取る淵・梁作る瀬など、朝御饌・夕御饌を供へ進った。(『倭姫命世記』 口語訳
伊賀国造による献上、鮎という具体的な食材の明示が興味深い。元伊勢「穴穂宮」の伝承地・候補地は以下の通り。

神戸神社

神戸神社 - 式内社「比地神社」を合祀した、真名井伝承ある元伊勢「穴穂宮」候補地
[所在地]伊賀市上神戸
[社格等]式内社 - 郷社
[ご利益]開運、厄除け、旅行・交通安全、スポーツ

常福寺

神戸神社 - 式内社「比地神社」を合祀した、真名井伝承ある元伊勢「穴穂宮」候補地
[所在地]伊賀市古郡
[社格等]神戸神社南方数百メートル
[ご利益]-

猪田神社

猪田神社(下郡) - 伊賀津彦神を祀り、式内二社を合祀する式内社 元伊勢の可能性も
[所在地]伊賀市下郡
[社格等]式内社 - 村社
[ご利益]当地開拓の神、海上・交通安全、厄除け

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