元伊勢「甲可日雲宮」の候補地、戒めや地名が残る
[住所]滋賀県湖南市夏見1756
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神明神社(しんめいじんじゃ)は、滋賀県湖南市にある神社。単に神明社(しんめいしゃ)とも。前方後円墳の二子山古墳の上に鎮座する。

天照大神を奉斎した倭姫命が4年間滞在した、『日本書紀』に「近江国」、『倭姫命世記』に「甲可日雲宮」とある元伊勢の伝承地の一つ。

伊勢の神宮(伊勢神宮)の皇大神宮(内宮)の元宮の可能性がある。御祭神は伊邪那岐尊伊邪那冉尊、天照大神。

土地の人々は神明さんと呼び、親しまれている。古老の伝説によれば、昔この神域の山で樹木を伐採すると、人の老幼を問わず、必ず腹痛を起こし、苦しむことがあり、神罰として恐れられていた。

また、この地域には里屋敷と言われる地名が残っている。現在は田地山林となっているが、その昔は多くの人々が住んでいた里だった可能性がある。

宮の北方に八十田と呼ばれる田地があるが、そこでは神供の米を作っていたと言われる。幡ヶ谷(多ヶ谷)という地名も残っている。

里人は明治維新まで鶏を食わず、老鶏はすべて宮に奉ずると言われ、その森に捨てる風習があったと言う。(『甲西町誌』昭和49年5月31日、発行:甲西町教育委員会)

なお、元伊勢「甲可日雲宮」の候補地は多く、その他に、甲賀市に土山町頓宮の甲可日雲、土山町鮎河の三上六所神社に合祀された大神宮社、土山町大河原の若宮神社境内社である皇大神宮、信楽町多羅尾の高宮神社、甲南町池田の桧尾神社、信楽町牧の日雲神社、水口町神明の日雲宮、水口町東林口の五十鈴神社、水口町高山の笠山神社、水口町北内貴の川田神社、土山町頓宮の川田神社、土山町北土山の田村神社と、湖南市に三雲の上乗寺境内社である神明宮

【ご利益】
厄除け、開運、家内安全、夫婦和合
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