信長の居城だった清州城の外堀がある、元伊勢「中島宮」伝承地
[住所]愛知県清須市一場734
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御園神明社(みそのしんめいしゃ、御園神社)は、愛知県清須市にある神社。清洲三社の一つ。清洲城下町の頃には門前で御園市が開かれていた。

江戸時代には中島宮と呼ばれる。『日本書紀』に「美濃」、『倭姫命世記』に「中島宮」とある、アマテラスを奉斎したヤマトヒメが滞在した元伊勢の伝承地の一つ。

なお、元伊勢「中島宮」は他に、いずれも愛知県一宮市に酒見神社(今伊勢町)、浜神明社(尾張国一宮真清田神社の境外末社、桜)、丸宮神明社(現在中嶋宮に合祀、萩原町)、坂手神社(佐千原)がある。

社殿を豊臣秀吉の母・大政所が寄進したと伝わる。現存しているものは違うものと思われる。境内付近には織田信長の居城だった清洲城の三重堀の遺構が残っている。

清州城と当社は500メートル前後離れており、往時はここまで清洲城域だったことがうかがえる。

御祭神は天照大御神(アマテラス)。元伊勢「中島宮」は愛知県でも一宮市を中心に候補地が複数存在しているが、ほぼ当社のみが一宮市ではない。一宮市は当社から見て北へ15キロほど。

清州三社は他に、いずれも清須市清洲にある上畠神明社日吉神社

このうち、当社が「内宮」と呼ばれるのに対して、上畠神明社は「外宮」と呼ばれる。伊勢の神宮(伊勢神宮)の両正宮である、皇大神宮(内宮)と豊受大神宮(外宮)に対応させた呼称とみられる。

境外社に、『延喜式神名帳』にある「見努神社(尾張国・中島郡)」に比定される式内社(小社)の論社である天王社(当社より北上すること1キロ程度)がある。
 
【ご利益】
開運、厄除け、家内安全
御園神明社 - 信長の居城だった清州城の外堀がある、元伊勢「中島宮」伝承地
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