瀬古口稲荷神社に合祀された、オオモノヌシ伝承ある元伊勢
瀬古口稲荷神社
[住所]三重県名張市箕輪中村
[電話]-

三輪神社(みわじんじゃ)は、三重県名張市にあった神社。

『倭姫命世記』にある天照大神を奉斎した倭姫命が2年間滞在した「隠市守宮」の候補地で、元伊勢の一つであり、伊勢の神宮(伊勢神宮)の皇大神宮(内宮)の元宮の可能性がある。

現在は瀬古口稲荷神社(名張市瀬古口)に合祀されている。

瀬古口稲荷神社の境内縁起によれば、明治40年(1907年)12月9日、大字中村五百刈の三輪神社、瀬古口順添の金刀比良神社、同愛宕谷の愛宕神社を合祀したという。

三輪神社は、『神社記』によれば第10代崇神天皇64年、大和国笠縫邑より隠市守宮に移って鎮座し、大物主命が祀られているとある。

また、天智天皇がここに行幸したとの伝えが残っているという。瀬古口稲荷神社の秋の大祭には、稲荷大明神と並んで三輪大明神に神饌を調進するのを例としている。

伝承には天照大神、倭姫命はなく、大物主命が伝わっているところは興味深い。

本記事の写真は、グーグル画像検索「瀬古口稲荷神社」によるもの。現在は、その南方に岩見瓦製作所があり、三輪神社跡地近辺には岩見瓦製作所の祀る祠がある。

なお、元伊勢「隠市守宮」の候補地は当社の他、同市内に、宇流冨志禰神社(平尾)、蛭子神社(鍛冶町)、田村大明神(現在美波多神社に合祀、東田原)、名居神社(下比奈知)がある。

【ご利益】
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三輪神社(名張市)跡地 - 瀬古口稲荷神社に合祀された、オオモノヌシ伝承ある元伊勢
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