元伊勢「佐佐波多宮」、中古に誤りがあってアマテラスを祀る
[住所]奈良県宇陀市榛原区山辺三1145-1
[電話]0745-82-3738

葛神社(くずじんじゃ)は、奈良県宇陀市榛原にある神社。御祭神は天照大神

『日本書紀』に「菟田筱幡」、『皇太神宮儀式帳』に「佐々波多宮」、『倭姫命世記』に「佐佐波多宮」とある候補地の一つで、元伊勢の一つ。

伊勢の神宮(伊勢神宮)の皇大神宮(内宮)の元宮の可能性がある。

創建は不詳。往時古老の伝として、第11代垂仁天皇25年春、天照大神を当地篠幡へ遷座する時、豊耜入姫命倭姫命の二柱を近隣の篠畑神社の摂社として当社に祀った。

しかし、中古に誤りがあり現祭神(天照大神)を祀るようになったという。

文化8年(1811年)、未曾有の豪雨があり、戒場岳吐山峠より土石流が溢れ、社殿が流失したため、現社地に新しく社殿を建立した時の棟札が発見され、社号九頭大明神社とあったという。

旧暦6月1日、特殊神事として歯固(ハガタメ)の行事が龍神神徳の歯の守りを祈願するとして伝承されている。

なお、「佐佐波多宮」の候補地は当社や篠畑神社の他、宇陀郡御杖村の御杖神社がある。

【ご利益】
歯痛、転じて健康全般、開運
葛神社(宇陀市) - 元伊勢「佐佐波多宮」、中古に誤りがあってアマテラスを祀る
【関連記事】
元伊勢「佐佐波多宮」(ささはたのみや) - 大和国、元伊勢の第八 - 元伊勢
『倭姫命世記』(6) - ヤマトヒメ、大和国から伊賀国へ巡幸、天皇の代替わり
奈良県の神社 - 本サイトに掲載されている神社で、奈良県に鎮座している神社の一覧