大江町の元伊勢三社の一社の内宮元宮、宮津藩主から崇敬
[住所]京都府福知山市大江町内宮字宮山217
[電話]0773-56-1011

皇大神社(こうたいじんじゃ)は、京都府福知山市にある神社。近代社格は府社。主祭神は天照太神。参拝すれば、御朱印を頂ける。

『倭姫命世記』にある豊鋤入姫命が巡歴した「吉佐宮」の伝承地の一つで、伊勢の神宮(伊勢神宮)の前身とも言うべき、元伊勢の一つ。

『倭姫命世記』に、第10代崇神天皇39年、天照太神を奉じた豊鋤入姫命が鎮座地を求めて但波(丹波)国へ遷幸し、吉佐宮を築いて4年間奉斎したとある。

当社社伝では、当社こそその旧跡であり、天照大神が吉佐宮から遷座した後もその神徳を慕った人々が引き続き伊勢神宮の皇大神宮(内宮)の元宮として崇敬した。

奈良時代初期の元明天皇朝(707-715年)になり、社殿が建立されたという。

近世以前の沿革は不明だが、天和元年(1681年)の『宮津領村高帳』によれば、江戸時代には4石3斗4合の社領を有したという。

また、社蔵棟札によれば、明暦2年(1656年)に宮津藩主京極高国が社殿を造営し、元禄14年(1701年)に同奥平昌成も修造してから歴代宮津藩主もこれに倣ったという。

往時には60年に1度の式年遷宮も行われていた。

9月1日が八朔祭。かつて宮津藩主が祈願のため行列をなして参拝したことにちなんで、大名行列を模して練り歩く神事(練込)が行われる。古くは「笹囃子」もあったという。

福知山市大江町には他に、伊勢神宮の豊受大神宮(外宮)の元宮伝承地である天田内の豊受大神社、当社の奥宮である佛性寺の天岩戸神社と、当社を含む三社の元伊勢の伝承がある神社があり、福知山市大江町の元伊勢三社と総称される。

また、伊勢の地にもある猿田彦神社と同名の神社が、当社の南、二俣地区にも存在する。伊勢と猿田彦の関係は深い

なお、「吉佐宮」の伝承地は他に、真名井神社(丹後国一宮籠神社の奥宮。宮津市)、笶原神社(舞鶴市)、竹野神社(京丹後市)がある。

【ご利益】
開運、家内安全、国家繁栄
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