日本三大荒神社の一つで元伊勢の一つ、聖徳太子、役小角らの伝承
[住所]奈良県桜井市大字笠2415
[電話]0744-48-8312

笠山荒神社(かさやまこうじんじゃ)は、奈良県桜井市笠にある神社。単に笠山荒神とも。また一部では笠山荒神宮とも。日本三大荒神の一つで、奈良三大荒神の一つ。

『日本書紀』『倭姫命世記』にあるトヨスキイリビメが滞在したという「笠縫邑」に比定される場合がある、元伊勢の一つ。

日本最古の源で、鷲峯山(荒山)の頂に鎮座する。第33代推古天皇の御代、聖徳太子が参籠して尊像を残す。

持統天皇の御代、役小角が修業を行っていると、姿を現したので、祠を作り、霊神を奥津彦命、奥津姫命、土祖神の三神として火鎮めの神とし、祀る。

元正天皇の御代、養老2年(718年)、インド・摩伽陀国(マカダこく)の国王である善無畏(ぜんむい)が参籠。善無畏の日本渡来説の一つ。

聖武天皇の御代、大仏建立にあたって、良弁が正勅を受けて当山に7日7夜の祈祷を行う。

なお、元伊勢「笠縫邑」の伝承地は他にも数多く、いずれも奈良県で、檜原神社大神神社摂社、桜井市三輪)、巻向坐若御魂神社(穴師坐兵主神社右殿、桜井市穴師)、笠縫神社(多坐弥志理都比古神社境外末社、磯城郡田原本町秦庄(秦楽寺境内))、志貴御県坐神社(桜井市金屋)、天神社(桜井市小夫)、飛鳥坐神社(高市郡明日香村大字飛鳥)がある。

【ご利益】
火鎮め、厄除け、土建、縁結び、知恵授けなど(笠山荒神由緒
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