南朝方の新田義貞の兜鉢が江戸期に見つかり、その縁で創建された神社
[住所]福井県福井市毛矢3-8-21
[電話]0776-35-7010
藤島神社(ふじしまじんじゃ)は、福井県福井市にある神社。建武中興十五社の一社。近代社格は別格官幣社、現在は神社本庁の別表神社。参拝すれば、御朱印を頂ける。
明治3年(1870年)の創建。南北朝時代の武将新田義貞(にった よしさだ 1300年-1338年)を主祭神とし、義貞の子の新田義顕・新田義興・新田義宗、弟の脇屋義助、および一族の将兵を配祀する。
義貞は延元3年(1338年)、灯明寺畷(現 福井市新田塚町)で戦死した。それより約300年後の明暦年間(1655-58年)、同地から農民によって兜鉢が発掘され、これが福井藩の軍学者の鑑定の結果、新田義貞の兜であるとされた。
万治元年(1660年)、福井藩主松平光通は兜が発見された場所に「新田義貞戦死此所」の碑を建て、その場所は「新田塚」と呼ばれるようになった。もとは、毛谷黒龍神社の社地だった。
明治3年(1870年)、福井知藩事松平茂昭は新田塚に祠を建てるが、これが明治9年(1876年)に現社号が名付けられて別格官幣社に列する。
明治14年(1881年)には福井市牧の町に遷座し、明治34年(1901年)5月に現在地に再度遷座した。そのため、現在の境内は兜の発見地から南へ3キロほど離れている。
当社の所蔵品の中でも、特に当社の由緒と関連が深いこの兜鉢は、国の重要文化財に指定されている。福井藩主の松平家に献上されてから同家が所有する期間が長かったが、明治10年(1877年)に当社に奉納された。
兜鉢の表面は錆地に仕上げ、筋の間に三十番神の神号や経文を刻み、各所に銀象嵌を施すといった、手の込んだ技法で製作されているが、それらの特徴は鉢の形状などを含め、義貞らが活躍した南北朝期を大きく下らねば出現しないもの。また、鉢裏には「元応元年」や「相模国」の銘があるとされている。
他に、太刀 銘則重、太刀 銘正中三年備中国吉次、結城宗広書状(九月廿六日(正中元年)とあり)などが国の重要文化財に指定されている。
なお、他に義貞を祀る神社としては群馬県太田市に新田神社が、義貞が決起したとされる地には生品神社がある。
【ご利益】
文武両道、安産、厄除け、商売繁盛、社運隆昌など(公式HP)
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藤島神社(ふじしまじんじゃ)は、福井県福井市にある神社。建武中興十五社の一社。近代社格は別格官幣社、現在は神社本庁の別表神社。参拝すれば、御朱印を頂ける。
明治3年(1870年)の創建。南北朝時代の武将新田義貞(にった よしさだ 1300年-1338年)を主祭神とし、義貞の子の新田義顕・新田義興・新田義宗、弟の脇屋義助、および一族の将兵を配祀する。
義貞は延元3年(1338年)、灯明寺畷(現 福井市新田塚町)で戦死した。それより約300年後の明暦年間(1655-58年)、同地から農民によって兜鉢が発掘され、これが福井藩の軍学者の鑑定の結果、新田義貞の兜であるとされた。
万治元年(1660年)、福井藩主松平光通は兜が発見された場所に「新田義貞戦死此所」の碑を建て、その場所は「新田塚」と呼ばれるようになった。もとは、毛谷黒龍神社の社地だった。
明治3年(1870年)、福井知藩事松平茂昭は新田塚に祠を建てるが、これが明治9年(1876年)に現社号が名付けられて別格官幣社に列する。
明治14年(1881年)には福井市牧の町に遷座し、明治34年(1901年)5月に現在地に再度遷座した。そのため、現在の境内は兜の発見地から南へ3キロほど離れている。
当社の所蔵品の中でも、特に当社の由緒と関連が深いこの兜鉢は、国の重要文化財に指定されている。福井藩主の松平家に献上されてから同家が所有する期間が長かったが、明治10年(1877年)に当社に奉納された。
兜鉢の表面は錆地に仕上げ、筋の間に三十番神の神号や経文を刻み、各所に銀象嵌を施すといった、手の込んだ技法で製作されているが、それらの特徴は鉢の形状などを含め、義貞らが活躍した南北朝期を大きく下らねば出現しないもの。また、鉢裏には「元応元年」や「相模国」の銘があるとされている。
他に、太刀 銘則重、太刀 銘正中三年備中国吉次、結城宗広書状(九月廿六日(正中元年)とあり)などが国の重要文化財に指定されている。
なお、他に義貞を祀る神社としては群馬県太田市に新田神社が、義貞が決起したとされる地には生品神社がある。
【ご利益】
文武両道、安産、厄除け、商売繁盛、社運隆昌など(公式HP)
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