和気清麻呂が神託事件で遠島となったその地に鎮座する神社
[住所]鹿児島県霧島市牧園町宿窪田3986
[電話]0995-77-2885
和気神社(わけじんじゃ、和氣神社)は、鹿児島県霧島市にある神社。和気清麻呂公命を祀る。神号は護王大明神。参道前の滝見台からは、中津川(天降川支流)にある犬飼滝を見渡すことができる。
嘉永6年(1853年)、鹿児島藩第11代藩主島津斉彬が日向国・大隅国を視察した折に、この地に松を手植えし、側近の八田知紀に命じて和気公の遺跡調査を行わせた。この結果、この地が和気公の配流地であったことが確定した。
和気清麻呂は、神護景雲3年(769年)、宇佐八幡宮神託事件に関連して大隅国へ遠島となったが、後に名誉回復されて京へ戻っている。
昭和14年(1939年)に当地で和気清麻呂公精忠顕彰会ができ、和気神社創建の請願を行った。同17年(1942年)5月6日に県社として創立許可が下り、翌18年に起工したが、実際に鎮座したのは戦後の昭和21年(1946年)3月。
例大祭は5月6日で、これは創立許可が下された日。この他、11月第3日曜日に亥の子祭が開かれる。
拝殿前には狛猪がある。これは配流の際に、清麻呂が宇佐神宮に参詣しようと豊前国に上陸したところ、猪が輿を守ったとの伝説(『日本後紀』巻八)により、猪が清麻呂の守護神とされているためである。関連の伝承は、現在の兵庫県加古川市の宗佐厄神八幡神社にもある。
近隣の妙見温泉観光協会が平成7年(1995年)の亥年に妙見温泉命名100周年を記念して奉納した、白い猪が飼われており、「あいちゃん」の愛称が付けられている。また平成19年の亥年には境内に猪の大絵馬が作られた。その後、平成20年5月25日生まれの「和気(わけ)ちゃん」という愛称の白い猪も飼われている。
社務所の脇には、坂本龍馬とお龍の夫妻が日本で最初の新婚旅行と言われる薩摩滞在でこの地を訪れたことを記念する碑がある。鳥居の前には「忠烈和気公之遺跡」碑と、「義人稲積翁之碑」が立っている。稲積翁は、清麻呂がこの地に配流されていた折にその世話をしたとされる人物。
清麻呂生誕の地である岡山県和気郡和気町にも同名の和気神社がある。この縁で、霧島市に合併前に当社の鎮座地だった旧牧園町が和気町と姉妹都市提携をしていた。
神号のゆかりである護王神社が京都にあり、やはり清麻呂と、姉の和気広虫を祀っている。また、猪によって負傷した清麻呂が療養した伝承が福岡県北九州市の御祖神社(足立山妙見宮)に残る。
【ご利益】
足腰・健康の守護、安産・子守の神、学業成就、厄除開運など。和気神社(和気町)と同様。こちらも詳しい。
【関連記事】
・和気清麻呂ゆかりの神社 - 「皇統を守護した」英雄? 西日本を中心に各地にゆかりの社
・鹿児島県の神社 - 本サイトに掲載されている神社で、鹿児島県に鎮座している神社の一覧
[電話]0995-77-2885
和気神社(わけじんじゃ、和氣神社)は、鹿児島県霧島市にある神社。和気清麻呂公命を祀る。神号は護王大明神。参道前の滝見台からは、中津川(天降川支流)にある犬飼滝を見渡すことができる。
嘉永6年(1853年)、鹿児島藩第11代藩主島津斉彬が日向国・大隅国を視察した折に、この地に松を手植えし、側近の八田知紀に命じて和気公の遺跡調査を行わせた。この結果、この地が和気公の配流地であったことが確定した。
和気清麻呂は、神護景雲3年(769年)、宇佐八幡宮神託事件に関連して大隅国へ遠島となったが、後に名誉回復されて京へ戻っている。
昭和14年(1939年)に当地で和気清麻呂公精忠顕彰会ができ、和気神社創建の請願を行った。同17年(1942年)5月6日に県社として創立許可が下り、翌18年に起工したが、実際に鎮座したのは戦後の昭和21年(1946年)3月。
例大祭は5月6日で、これは創立許可が下された日。この他、11月第3日曜日に亥の子祭が開かれる。
拝殿前には狛猪がある。これは配流の際に、清麻呂が宇佐神宮に参詣しようと豊前国に上陸したところ、猪が輿を守ったとの伝説(『日本後紀』巻八)により、猪が清麻呂の守護神とされているためである。関連の伝承は、現在の兵庫県加古川市の宗佐厄神八幡神社にもある。
近隣の妙見温泉観光協会が平成7年(1995年)の亥年に妙見温泉命名100周年を記念して奉納した、白い猪が飼われており、「あいちゃん」の愛称が付けられている。また平成19年の亥年には境内に猪の大絵馬が作られた。その後、平成20年5月25日生まれの「和気(わけ)ちゃん」という愛称の白い猪も飼われている。
社務所の脇には、坂本龍馬とお龍の夫妻が日本で最初の新婚旅行と言われる薩摩滞在でこの地を訪れたことを記念する碑がある。鳥居の前には「忠烈和気公之遺跡」碑と、「義人稲積翁之碑」が立っている。稲積翁は、清麻呂がこの地に配流されていた折にその世話をしたとされる人物。
清麻呂生誕の地である岡山県和気郡和気町にも同名の和気神社がある。この縁で、霧島市に合併前に当社の鎮座地だった旧牧園町が和気町と姉妹都市提携をしていた。
神号のゆかりである護王神社が京都にあり、やはり清麻呂と、姉の和気広虫を祀っている。また、猪によって負傷した清麻呂が療養した伝承が福岡県北九州市の御祖神社(足立山妙見宮)に残る。
【ご利益】
足腰・健康の守護、安産・子守の神、学業成就、厄除開運など。和気神社(和気町)と同様。こちらも詳しい。
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