皇室の崇敬厚く、源頼朝と政子のロマンスゆかりの熱海パワースポット
[住所]静岡県熱海市伊豆山上野地708-1
[電話]0557-80-3164

伊豆山神社(いずさんじんじゃ)は、静岡県熱海市にある神社。参拝すれば、御朱印を頂ける。当社に伝わる赤白二龍の伝承をあしらったオリジナルの御朱印帳がある。

『延喜式神名帳』にある「火牟須比命神社(伊豆国・田方郡)」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では国幣小社、現在は神社本庁の別表神社

全国各地に点在する伊豆山神社や伊豆神社(いずじんじゃ)、走湯神社(そうとうじんじゃ、はしりゆじんじゃ)などの起源となった事実上の総本社格。

御祭神は伊豆山神。天忍穂耳尊(あめのおしほみみのみこと)、拷幡千千姫尊(たくはたちぢひめのみこと)、瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)の父母子の総称とされる。

社伝によれば、第5代孝昭天皇の御世の創建。古くは、伊豆大権現(いずだいごんげん)、伊豆御宮(いずおんみや)、伊豆山(いずさん)、走湯大権現など。

走湯大権現(そうとうだいごんげん)は、麓の海岸に点在した温泉・間歇泉に由来し、第33代推古天皇3年(594年)に朝廷から贈られた名である。また、走湯山(そうとうさん)など。

当初は日金山(ひがねさん)の山上にあった。第16代仁徳天皇が勅願所としたとされるため、歴代皇族の崇敬が篤く、清寧天皇敏達天皇、推古天皇、孝徳天皇、後奈良天皇の六天皇の勅願所となった、という。

特に後奈良天皇は自筆の般若心経一巻(重要文化財)を奉納している。

修験道の始祖とされる役小角は、伊豆大島へ配流された折に当社で修行した。

また、空海(弘法大師)が修行した伝承もある。後白河法皇勅撰の「梁塵秘抄」には「四方の霊験者は伊豆の走湯、信濃の戸穏、駿河の富士山、伯耆の大山」と記されている。

源頼朝は平治の乱の後伊豆国に配流された時、当社に源氏再興を祈願した。

この間有力豪族の伊東祐親に追われて当社に身を寄せたり、小豪族の娘であった北条政子との逢瀬の場にするなど関わりが深かった。

後に鎌倉幕府を開くと神奈川県足柄下郡箱根町の箱根神社とともに当社を「二所」として、幕府の最高の崇敬を示す「関八州総鎮護」として多くの社領を寄進した。

現在も縁結びや恋愛成就の神社として人気があるのは、この頼朝と政子の恋の舞台だったため。

上記のように、当社と箱根神社を詣でることを源頼朝二社詣、その二社に、さらに頼朝が崇敬した静岡県三島市の三嶋大社を含めた三社を詣でることを源頼朝三社詣ともいう(源頼朝詣)。

南北朝時代の「寺領知行地注文」によれば、遠くは越州に至るまで数多くの知行地を所有したとされるなど、この時期、当社が最盛期を迎えていたことがうかがわれる。

戦国時代、小田原の北条氏の篤い崇敬を受けたが、豊臣秀吉の小田原征伐で焼失した。

江戸時代に入ると山麓の阿多湊(または阿多美の郷)が湯治場として名高くなり、徳川家康はじめ多くの大名や文化人たちが訪れた。

焼失していた当社は再建され、江戸幕府からは文禄3年(1596年)には伊豆国加増も葛見郡のうち200石を、慶長14年(1609年)には関ヶ原の戦いでの勝利の礼として100石を、それぞれ朱印領として寄進され、以後、代々の将軍からも同様に寄進を受けた。

神仏分離後の大正3年(1914年)1月13日、皇太子だった昭和天皇が当社に参拝、本殿脇に黒松一株を手植した。

昭和3年(1928年)の昭和天皇御大典の際に国幣小社に列し、秩父、高松、久邇、伏見、山階、賀陽、東伏見の各宮家から金壱封を、梨本宮家からは日本刀一口及び槍一筋、祭祀料の寄進を受けた。

昭和55年(1980年)9月12日、皇太子であった浩宮徳仁親王が参拝している。先の後奈良天皇宸翰になる紺紙金泥般若心経のほか、木造男神立像、剣 無銘が国の重要文化財に指定されている。

海上自衛隊の掃海艇「はつしま」の艦内神社に分祀したという。「はつしま」の艦内神社は他に、当社ともゆかりの深い初木神社を勧請しているという。

なお、式内社「火牟須比命神社」の論社は他に、当社摂社の雷電社、熱海市伊豆山の本宮神社、伊豆の国市南條の荒神社、伊東市鎌田の火牟須比神社がある。

式内社「波夜多麻和気命神社」の論社とされた早追権現があったとされるが、すでに廃されているという。他の論社に、波夜多麻和気命神社がある。

【ご利益】
縁結び、恋愛成就のパワースポット、家内安全、商売繁盛、厄除など(公式HP
伊豆山神社 - 皇室の崇敬厚く、源頼朝と政子のロマンスゆかりの熱海パワースポット
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伊豆山神社の御朱印