9月の秋季例大祭は熊本の一大フェスティバル、五所別宮の一つ
[住所]熊本県熊本市中央区井川淵町
[電話]096-343-1543

藤崎八旛宮(ふじさきはちまんぐう)は、熊本県熊本市中央区にある神社。近代社格では国幣小社、現在は神社本庁の別表神社。熊本市域の総鎮守として信仰を集める。応神天皇を主祭神とし、神功皇后、住吉大神(住吉三神底筒男命中筒男命表筒男命の三柱)を相殿に祀る。

参拝すれば、御朱印を頂ける。市内の北岡神社とともに、熊本市域の最古社の一つ。社名は「幡」ではなく「旛」と書く。八幡宮・八幡神社ではあるが、「藤崎八幡宮」ではない。これは天文11年(1548年)の後奈良天皇宸筆の勅額に基づくもの。

承平5年(935年)、勅願により藤原純友の乱の追討と九州鎮護のために、国府の所在地であった宮崎庄の茶臼山に石清水八幡宮から勧請を受けて創建された。九州五所別宮(宇佐八幡宮五所別、石清水五所別宮、八幡五所別宮などとも)の一社。

鎮座の際、勅使が馬の鞭としていた石清水の藤の枝を地面に刺したところ、芽を吹き枝葉が生えたので、「藤崎」を社名としたという伝承がある。国府八幡宮として国司や朝廷の崇敬を受けた。

鎌倉時代以降は歴代領主の崇敬を受け、江戸時代には熊本城の鎮守社とされた。北岡神社と宇土市の住吉神社とともに、熊本藩細川氏の崇敬が厚い肥後三大社の一つ。

明治10年(1877年)、西南戦争で社殿を焼失し、現社地に移転して復興した。僧形八幡神坐像と女神坐像が国の重要文化財に指定されている。

例大祭は「藤崎八旛宮秋季例大祭」として、熊本市、及び熊本県でも最大級の祭りとして、毎年注目される。

諸行事は9月の第3月曜日(敬老の日)をその最終日とする5日間にわたって行われ、その最終日に行われる神幸行列がクライマックス。飾り馬は、近年は60団体以上が奉納し、市内を練り歩く。

境内社に、武内社・六所社・先師社・荒人社・菅原社・三光宮・日田社・灰塚社・御崎社・藤井恒社がある。境外末社に須屋神社などがある。

【ご利益】
武運長久、勝運、学問・研究開発、出世開運、交通安全、安産、育児など(公式HP
藤崎八旛宮 - 9月の秋季例大祭は熊本の一大フェスティバル、五所別宮の一つ
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藤崎八旛宮 の御朱印